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【公約】SKIPは、シリコンバレーやボストンのハイテク企業に人材を奪われないように、2030年までにアソシエイト弁理士・特許技術者の平均年収約1500万円、特許事務の平均年収約1000万円にすることを目標にします。

2024.06.18

SKIP

SKIPは、2023年の時点で、特許業界で日本一の年収水準を達成(SKIP調べ)しております。

SKIPのアソシエイト弁理士・特許技術者の年収水準

平均値 約1285万円
最小値 約380万円
第1四分位数 約1018万円
中央値 約1299万円
第3四分位数 約1585万円
最大値 約1917万円

SKIPの特許事務の年収水準

平均値 約723万円
最小値 約579万円
第1四分位数 約671万円
中央値 約704万円
第3四分位数 約727万円
最大値 約916万円

しかしながら、本日、某大手VCの幹部の方と面談して、アメリカの創薬系スタートアップなどのディープテック系スタートアップの年収水準の現状について教えてもらって、ちょっとショックを(正直言うと、大きなショックを)受けてしまいました。

アメリカのボストン+シリコンバレーにおけるディープテック系スタートアップの年収水準
理系博士号取得直後のジュニアレベル                      2000万円~3000万円
理系博士号+MBAなどを有するCXOなどのマネジメントレベル          5000万円~7500万円
過去にディープテック系スタートアップを経営して成功した実績のあるCEOレベル  1億円程度

という感じで、ディープテック系スタートアップを立ち上げるには、シード段階でも数十億円を集めないとイケない感じになっているそうです。日本だと、シード段階で数億円しか集まらないので、日本のスタートアップでも、アメリカのボストン+シリコンバレーに親会社のペーパーカンパニー(デラウェア法人)を作って、日本子会社=研究開発子会社にして、親会社のCEOはアメリカ人の理系博士号+MBA+過去に成功実績のあるCEOを雇わないとイケない状況だということです。

その代わり、NASDAQに上場できれば、時価総額2000~5000億円くらいになるとのことでした。

なんか、もはや戦前~高度成長期並みに、欧米と日本との人件費の格差が大きくなってきましたね。そりゃ、戦前~高度成長期には、多くの田舎の貧しい家から地元の旧制中学を経て、地方中核都市の旧制高校を通り、東京や大阪の帝国大学などに這い出してきた青雲の志あふれる若者たちが、末は博士か大臣か!というノリで、文武両道にわたって刻苦勉励をして、理系博士を取得して、欧米留学をして英語力を磨いて、欧米列強の進んだ科学技術を貪欲に学んだのもむべなるかなと感じます。だって、これだけ欧米との年収格差があれば、このような国際競争力を磨き上げるコースに進めば、単に国益に貢献するだけでなく、立身出世+富貴利達の面で大きなメリットがあったわけですから。

そして、振り返ってみると、日本国内で、いろいろな政府の規制に守られた業界で、親のコネなどを利用してガラパゴス既得権益を確保してダラダラとうまい汁を吸うのが有利な特殊な時代は、1980年代後半~2010年代前半の30年弱しか続かなかったということになるのかなと思います。今じゃ、バブル崩壊後のバラマキ財政で、高度成長期につみたてた国富を使い果たして、日本政府は破産寸前の借金まみれとなり、1980年代のバブル期に完成した日本のガラパゴス既得権益がしょぼしょぼというかスッカラカンになり、日本国内で既得権益を確保しても、もはや吸うべき既得権益の旨味がなくなっている状況ですからね。

まさに、有名なことわざ【家貧しくして孝子顕れ、世乱れて忠臣を識る】というとおりですね。

1980年代のバブル期に完成した日本のガラパゴス既得権益システムにおいては、日本企業はテキトーに経営をしていても儲かりましたから、経営陣としては、そもそも優秀な人材を出世させて高給を支払うモチベーションはありませんでした。そのため、一生懸命に文武両道を目指して自分を磨き上げて、世のため人のために身を粉にして働いても、特に得るものはなく、真面目でどんくさい貧乏人として馬鹿にされるだけでした。例えば、田舎出身のどんくさい真面目くんが、体育会の部活もこなしつつ、文武両道にわたって刻苦勉励をして、理系博士を取得して、さらに海外留学をして英語力&中国語力を磨き上げ、働きながら夜間の大学院でMBAやITスキルを学ぶような形で国際競争力を磨いても、年功序列の日本企業では若いうちはひたすら安月給でこき使われて、特に出世にも有利にならないという具合でした。

一方で、日本企業はテキトーに経営をしていても儲かりましたから、経営陣としては、お気に入りの人材を能力的にはダメダメであっても出世させて高給を支払うモチベーションは大いにありました。そのため、親のカネとコネを使って、体育会系の部活をすることもなく、チャラチャラと遊びながらブランド学歴を手に入れて、就活だけ頑張って、採用面接でガクチカをアピールしてホワイト企業に潜り込んで、テキトーに仕事をこなしながら、キョロキョロと周りの様子を伺って、ひたすら上司やオーナー一族に媚びまくって他人の手柄を盗み、自分の失敗はどんくさい真面目くんに押し付けるというような生き方をして、理系の専門知識もなく、英語も中国語も喋れず、ITスキルもなく、夜間の大学院でMBAを取得するなどの自己啓発をすることもなく、単にオシャレで遊ぶのが上手で、上司やオーナー一族とカラオケ&ゴルフ&麻雀を付き合うのが得意なちゃらんぽらんな人材の方が給料も良くて出世もできるという状況でした。

ところが、これだけ、日本が貧しくなってくると、日本企業はテキトーに経営をしていたら潰れるようになりましたから、経営陣としては、いやいやながら仕方なく、優秀な人材を出世させて高給を支払わざるを得ない状況になってきました。また、いやいやながら仕方なくオシャレで遊ぶのが上手なお気に入りの茶坊主をクビにせざるを得ない状況になってきました。つまり、ようやく、再び、戦前~高度成長期のように、理系博士×MBA×英語力&中国語力×ITスキル×海外留学のような形で国際競争力を磨けば、実力通りに給料も良くなって出世もできるという状況に戻ってきたわけですね。そして、そのような優秀な人材としては、起業も選択肢に入り、転職も自由自在にできるようになってきましたから、日本企業が満足の行く待遇を与えてくれないなら、サクッとアメリカのボストン+シリコンバレーなどに移住するなどの選択肢が豊富な時代になってきました。

そのため、そのような形で国際競争力を磨いた優秀な人材は、たとえジュニアレベルの若造であっても、年収2000万円~3000万円くらいで、シリコンバレーやボストンなどのハイテク企業に掻っ攫われてしまうので、日本企業としても、それを防ぐためには、とっとと出世をさせて、シリコンバレーやボストンに比べると安いものの、せめて年収1500万円程度の高給を支払わざるを得なくなってきているわけです。本当に、そうしないと、国際競争力を磨いた優秀な人材は、日本企業の社内からいなくなってしまって、なんにもできないオシャレで遊ぶのが上手なお気に入りの茶坊主だけが残って、会社が潰れてしまいますからね。

というわけで、ちょっと前置きの解説が長くなりましたが、SKIPとしても、理系博士×MBA×英語力&中国語力×ITスキル×海外留学のような形で国際競争力を磨いた優秀な弁理士や特許技術者が、アメリカのボストン+シリコンバレーなどに逃げ出さないようにするには、アソシエイト弁理士・特許技術者の平均年収1500万円を本気で目指さないとマズイなという状況になりつつあります。それでも、もちろん、アメリカのボストン+シリコンバレーなどのハイテク企業の待遇には負けるのですが、日本の生活費の安さ、ご飯の美味しさ、治安のよさで、日本に残ってもらって、日本ならSKIPで年収1500万円程度で働くのも悪くないなと思ってもらわなきゃしかたないですね。ていうか、お願いだから、それくらいで満足して日本に残ってくれ・・・というのが切なる願いです。

そのため、SKIPとしては、2030年までに、アソシエイト弁理士・特許技術者の平均年収 約1500万円、特許事務の平均年収 約1000万円の報酬水準にすることを公約として掲げることにしました。優秀な理系修士+理系博士である弁理士・特許技術者や、バイリンガル+トリリンガル+プログラミングもできる特許事務に、シリコンバレーやボストンに移住するか、SKIPで働くか?で迷ってもらうようになりたいですね。それくらいしないと、SKIPとしては、もはや優秀な人材を採用し続けることは困難であると考えています。

というわけで、現在、SKIPは、2023年の時点では、未だにアソシエイト弁理士・特許技術者の平均年収約1285万円、特許事務の平均年収約723万円の水準に留まっており、シリコンバレーやボストンのハイテク企業に比べるとずいぶんと劣る待遇しか実現できていません。しかし、将来的には、シリコンバレーやボストンのハイテク企業に少しでも追いつくべく、アソシエイト弁理士・特許技術者の平均年収 約1500万円、特許事務の平均年収 約1000万円の報酬水準にすることを目指していますので、その程度の待遇ならシリコンバレーやボストンに移住するよりも住み慣れた日本で働くのも悪くないかな?と思われる皆様におかれましては、将来に期待して、SKIPの人材採用に応募していただければ嬉しく思います!

SKIPの採用情報はこちらでご確認ください。

 

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