採用情報

Column

3

SKIPが求める【良い】理系人材(年収1500万円超のスペック)

SKIPが求める【良い】理系人材(年収1500万円超のスペック)

科学技術知識+語学力+法律知識の三種の神器を揃えましょう

理工系の修士や博士の皆様の中には、特許事務所への転職に興味を持ったけれども、謎の業界過ぎて転職に二の足を踏んでおられるかもしれません。そもそも、自分に、特許業界で弁理士や特許技術者としてやっていける適性があるのか、不安になっちゃうかもしれないですしね。。。

どの特許事務所でも、若手の弁理士・特許技術者に求める【良い】人材の定義というのは、大きくは変わらないと思います。そこで、例えば、SKIPでは、どのような人材を求めているのかをケーススタディにして、特許業界で求められる【良い】人材とは、どのようなスペックの人材なのかを解説したいと思います。

若手の弁理士・特許技術者としては、特許事務所で実務経験を積みながら、将来は超エリート弁理士になってバリバリと活躍するためのキャリアパスを描きたいところですよね。ところが、特許業界というのは謎に包まれた業界なので、どのようなスキルを磨いていけば超エリート弁理士になれるのか?がよくわからなくて途方にくれている理工系の修士や博士の皆様も多いと思います。そこで、SKIPとして、どのような人材を求めているのか?について、キャリアコンサルティングをさせていただきますね。

超エリート弁理士になるためのキャリアパスの例:

地方出身で、いわゆる中産階級の家庭で、教育にお金をあまりかけない場合のコースで説明します。

15歳 進学校理数科、高専または工業高校進学(偏差値は重要ではなく、理数系を選ぶことが重要)

18歳 理工系大学入学(偏差値は重要ではなく、理工系を選ぶことが重要)

22歳 一流大学院修士課程にロンダリング(理工系は大学院が重要なので、母校にこだわらずどんどん研究レベルが高いところに移るべき)

25歳 一流研究室博士課程にロンダリング(理工系博士課程は研究室が重要なので、同じ研究室にとどまらずにどんどん研究レベルが高い研究室に移るべき)

28歳 理系博士を取得 年収0円(奨学金の借金が数百万円)

なお、理想的には、学生時代には、積極的に、学歴ロンダリングならぬ専攻ロンダリングをしましょう。

うっかりと、大学入学の段階で、理工系の中では産業界の需要が低めのバイオ・環境系などに進学してしまった場合などには・・・悲観しなくても、大丈夫です。理工系の世界には、文系の世界ではあまり一般的ではない、学歴ロンダリング+専攻ロンダリングという藁しべ長者システムが存在します。

例えば、学部:生化学→修士:化学工学→博士:化学シミュレーションのように、少しずつ専攻をずらしていきましょう。そうすると、あら不思議、化学もバイオも医薬も食品もプラントもITもわかる最強エンジニアの出来上がりです。どう考えても、産業界からの需要は大爆発で仕事には困りません。

また、学部:環境工学→修士:土木工学→博士:機械シミュレーションのように、少しずつ専攻をずらしていってもよいですね。そうすると、あら不思議、環境も土木も建築も機械も制御もITもわかる最強エンジニアの出来上がりです。やはり、産業界からの需要は大爆発で仕事には困りません。

そのついでに、専攻ロンダリングにくらべれば重要度は低いですが・・・

学部:地方国立大学→修士:旧帝国大学大学院→博士:東京大学大学院などのような形で少しずつ世界大学ランキングの上位を目指していきましょう。このとき、重要なのは、偏差値のランクに惑わされずに、研究実績に基づいて評価されている世界大学ランキングを参考にすることです。日本以外の国では、ガラパゴス指標である偏差値は使われておらず、研究実績に基づいた世界大学ランキングで大学は評価されています。

世界大学ランキングで上位の一流大学院で、理工系の博士を取得して、専攻ロンダリングで複数の専門分野をマスターしたあなたは、産業界から引く手あまたの状態になっているはずです。

このように、文系の世界とは異なり、理工系の世界では、偏差値やブランドは重要ではありません。あくまでも、どのような専門分野のスキルを持っているか?の勝負ですので、マスコミや受験産業に騙されて偏差値やブランドに惑わされることなく、地方出身の中産階級の家庭であっても、あまりお金をかけずに進学可能な理工系の隠れエリートコースでひたすらに愚直に産業界で需要の多い特殊スキルを磨き続けましょう。

その後、ポスドクを数年やるなら、シリコンバレーのスタンフォードやUCバークレーの大学院に行って、英語をマスターしつつシリコンバレー人脈を作ってもいいですね。ポスドクなら、もちろん、スタンフォードやUCバークレーの高額な学費を払う必要などなくて逆にお給料をもらえるのでオススメです。また、台湾大学の大学院に行って、中国語をマスターしながら華僑人脈を作ったりするのもオススメです。

さあ、学生を終えたら、いよいよ社会人生活のスタートですよ。

32歳 研究開発を数年経験 年収600万円(奨学金を前倒し完済)

35歳 弁理士試験合格 ジュニアアソシエイト 年収800万円

40歳 知財実務を一通りマスター+欧米中韓台+新興国の特許法もマスター シニアアソシエイト 年収1200万円

45歳 英語&中国語もペラペラになるまで語学力を磨く ジュニアパートナー 年収1500万円

50歳 独学または夜間のオンラインのビジネススクールなどでMOTまたはMBAをとって、経営ノウハウもマスター シニアパートナー 年収2000万円

特許業界の面白いところ(しんどいところ)は、どこまで行っても、ほぼ無限に勉強することがある点ですね。

特許業界というのは・・・

科学技術知識(理工系の修士や博士によって担保)

語学力(英検、TOEIC、中検、HSKなどによって担保)

法律知識(日本特許法については弁理士試験の合格+欧米中韓台の特許法については独学によって担保)

という3重の参入障壁によって守られているわけですが・・・

これ、一つマスターするだけでも、めっちゃ大変ですからね。これを3つともそれなりに深くバランスよくマスターすれば、そりゃ、どう考えても、特許業界では、どの経営者もよだれを垂らして欲しがる【良い】人材になれることは間違いありません。さすがに、ここまで極めれば、特許業界であれば、どう考えても、年収1500万円~年収2000万円は固いと思いますよ。

特許業界の場合、他の単一の参入障壁で守られている国家資格業と比較しちゃうと、労働生産性の面では引き下げの方向に行っちゃうので、無資格でありながら、似たような人材スペック+産業構造であり、特許業界よりも労働生産性が高い、アクセンチュアのようなDX系の経営コンサルをベンチマークすべきだと思います。アクセンチュアのコンサルも、いわゆるシニアマネージャーやパートナークラスであれば、年収1500万円~年収2000万円はもらっているはずですね。

特許業界としても、こういう人材を、どんどん育成していかないとイケないですよね。そうすれば、クライアント企業の知財部も、これなら、アクセンチュアの一人のDXコンサルに対してタイムチャージ3万円で毎月のビラブルチャージ140時間として、人月420万円=年間約5000万円程度払っていることを考えたら、同じくらい、弁理士に払ってもいいよね?という感じになると思います。だって、上記のキャリアパスの弁理士って、どう考えても、アクセンチュアの経営コンサルより有能ですもんね。。。ここまでイケば、世間からも、弁理士=超エリートというイメージになると思います。

これが、SKIPの考える【良い】人材です。SKIPにかぎらず、特許業界に転職すれば、このようなキャリアパスでご自分の未来を切り開いていけるかもしれないですよ?ご興味があれば、是非、特許業界へのキャリアチェンジを考えてみてくださいね。