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適正範囲のクレームを作成するための必須検討事項

2013.03.12

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広過ぎず狭過ぎないクレームを作成するために、以下のような感じで検討しています。
1.競合の観点(回避設計)
・各クレームを回避するための回避設計は?
・どうしても技術を真似したい人が、発明の本質を失わずにどうすればクレームを回避できるか?
・進歩性を確保しつつ回避設計をクレームに含めるにはどうすればいいか?
2.競合の観点(不明確の主張)
・意地悪な競合になったつもりで、記載不備を理由とした無効理由は考えられるか?
3.審査の観点
・審査官になったつもりで、従来技術からどのような拒絶理由通知を打つか?
・それに対して、どうやって反論するか?
・その反論に対して、審査官はどのように反応するか?
単に、競合の模倣を防ぐだけなら、ばかでかいクレームを作成すればいいですが、そうすると、クレームが不明確になったり、進歩性を確保できなくなったりしてしまいます。競合の模倣を防ぎつつ、不明確性を確保するにはどうすればいいか。競合の模倣を防ぎつつ、進歩性を確保するために追加できる限定事項はないか。
権利範囲の広さと、明確性・進歩性は、相反する部分もありますので、上記の1~3をぐるぐるを考えて、バランスのいいところを落としどころにするのがいいと思います。

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