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Don’t be evil (Google誕生 —ガレージで生まれたサーチ・モンスター)

2014.08.25

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最近、「Google誕生 —ガレージで生まれたサーチ・モンスター」を読みました。

Googleの創業から現在に至るまでに成長物語ですが、この中で、印象に残ったのは、有名な”Don’t be evil “(邪悪になるな)というフレーズです。
短期的な利益を得るためには、特定の顧客から広告代をもらって検索エンジンの上位に表示されるようにすればいいのですが、そうすると検索エンジンの信頼性が失われて、長期的には利益を失ってしまいます。
そこで、苦心して現在のアドワーズのように検索結果と明瞭に区別できる形で広告を表示することに行き着いたようです。
特許事務所で顧客からアドバイスを求められることが多くあり、対応可能な方策が複数ある場合があります。
そして、案Aは、手間がかからず、多くの報酬が見込める一方で、案Bは、手間の割に報酬が見込めないということは非常に多くあります。
このような状況においては、”Don’t be evil “(邪悪になるな)と同様の心境で、短期的な利益は全く考慮せずに純粋に顧客の利益を考慮してアドバイスを行うことを心がけています。このことが顧客の利益に繋がることはもちろんですが、事務所の信頼が蓄積して長期的には事務所の利益にもなると考えています。
顧客・ユーザーからの信頼が利益の源泉であるという点では、検索エンジンと弁理士業は共通していますので、”Don’t be evil “(邪悪になるな)の理念は特許事務所にも当てはまると思います。

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