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【SKIPの所内翻訳】最近の円安の影響で、SKIPの所内翻訳費用の見積もりが、中韓台の現地代理人の翻訳費用の見積もりよりも安くなって来ました(SKIPでは、特許翻訳(日英・日中・日台・日韓)をほぼすべて所内で行っています)。

2024.04.05

SKIP

SKIPは、所内に英語が得意な日本人メンバー、日本語・英語が得意な中国人メンバー、日本語・英語が得意な朝鮮系中国人メンバー、日本語・英語が得意な韓国人メンバーなどを多く抱えています。そのため、SKIPでは、特許翻訳(日英・日中・日台・日韓)をほぼすべて所内で行っています。

なぜなら、所内で日英・日中・日台・日韓を行うことによって、外国出願の基礎となる日本の特許出願を書いた日本人の弁理士・特許技術者が自ら日英翻訳を行い、さらに所内の日本語・英語が得意な朝鮮系中国人メンバーが、所内の同僚である日本人の弁理士・特許技術者に直接相談しながら日中・日台・日韓翻訳をまとめて行うことができるため、いわゆる伝言ゲームによる品質の劣化や、技術内容がわからないことによる品質の劣化などが起こりにくくなり、特許翻訳の品質が非常に高くなるためです。

また、外国出願の基礎となる日本の特許出願を書いた日本人の弁理士・特許技術者が自ら日英翻訳を行い、さらに所内の日本語・英語が得意な朝鮮系中国人メンバーが、所内の同僚である日本人の弁理士・特許技術者に直接相談しながら日中・日台・日韓翻訳をまとめて行えば、日英・日中・日台・日韓翻訳をそれぞれバラバラの現地代理人に依頼するのに比べるとトータルで翻訳費用が安く済むというメリットもあります(バラバラの現地代理人が翻訳を行うと、当然のことながら2重または3重に同じ作業を行うことが増えて、どうしてもコストの増大を招くことになります)。

さらに、これは、特許業界の悪習ではあるのですが、一部の現地代理人は、自ら所内で翻訳作業を行わずに、外注先の特許翻訳会社またはフリーの特許翻訳者に翻訳作業を丸投げして、そのチェックだけをしているケースもあります。この場合、日本企業のクライアントが支払った翻訳費用の大部分を現地代理人がピンハネしてしまい、実際に翻訳作業を行う翻訳会社の担当者またはフリーの特許翻訳者にはわずかな報酬しか払われないことも多いです。最悪なケースとしては、現地代理人→特許翻訳会社→フリーの特許翻訳者(→その友人の別のフリーの特許翻訳者)というような多重下請け構造によって翻訳が行われるケースもあり、この場合、末端のフリーの特許翻訳者は、日本企業のクライアントが支払った翻訳費用の1/10程度の微々たる報酬で翻訳をしていたりします。こうなると、当然、末端のフリーの特許翻訳者は、真面目に高品質な翻訳をするモチベーションを失い、例えばGoogle翻訳などの機械翻訳や、最近ですとChat-GPTに翻訳させた結果をちょびっと修正してそのまま放り投げてくるケースもあります。

このような問題を防ぐために、SKIPでは、特許翻訳(日英・日中・日台・日韓)をほぼすべて所内で行っているのですが、2015年頃までは、円高および中国・韓国・台湾の人件費が安かったこともあり、現地代理人による翻訳の見積もりには勝てずに、現地代理人に相見積もりで競り負けてしまうこともありました。もっとも、それでも、単品の翻訳の見積もりでは競り負けても、日英・日中・日台・日韓翻訳をまとめて行えば、トータルの見積もりでは、SKIPのほうが安くなることが多いので、なんとかSKIPで所内翻訳をするようにクライアントから依頼を受けることができていたというのが実情でした。

ところが、2015年以降にアベノミクスの影響で進んだ円安、そして中国・韓国・台湾の経済成長による人件費の高騰の結果、日中・日台・日韓翻訳について、単品の翻訳の見積もりでも、SKIPのほうが安くなってしまうケースが頻発するようになってきました。この傾向は、コロナショックによってさらに加速しており、最近ですと、ほとんどのケースで、SKIPで翻訳したほうが安くなる状況になっています。もちろん、日英・日中・日台・日韓翻訳をまとめて行えば、トータルの見積もりでは、SKIPのほうが圧倒的に安くなる状況です。そのため、最近は、安定してSKIPで所内翻訳をするようにクライアントから依頼を受けることができている状態です。

そのため、SKIPの特許出願実績(累積)は、下記のようにどんどん増えているのですが・・・

【2023年末時点(累積)】
・日本特許庁への特許出願代理件数: 8,000件以上
・外国特許庁への特許出願取扱件数: 4,000件以上
・特許出願実績のある国数: 50ヵ国以上

【2020年末時点(累積)】
・日本特許庁への特許出願代理件数: 4,800件以上
・外国特許庁への特許出願取扱件数: 2,700件以上 
・特許出願実績のある国数: 45ヵ国以上

特許出願実績(累積)の伸び以上に売上の伸びが良好なのは、日英・日中・日台・日韓翻訳の内製化が進んでいるからかもしれないですね。この調子で、中国・韓国・台湾の現地代理人に競り勝って、SKIPで所内翻訳をするようにクライアントから依頼を受けることができる流れを太くしていきたいと考えています。

最近は、このSKIPの特許翻訳の内製化の勢いを維持するために、アベノミクスの円安+中国・韓国・台湾の人件費の高騰の波に乗ってさらに成長すべく、鈍臭く亀の歩みのように成長してきたSKIPも攻めの経営に転換しており、2023年中に7名の新規採用をしたことにくわえて、この2024年の春にようやく繁忙期を乗り切ったタイミングで人材採用を再開して、特に日英・日中・日台・日韓翻訳の内製化で活躍してくれそうなスペックのマルチリンガル人材の増強を行っておりますので、この勢いを維持できるんじゃないかなと思います。おそらく、2024年の夏から秋ごろからは、かなりのマンパワーの増強の効果がはっきりと目に見えてくると思います。

具体的には、現在、SKIPでは、下記の人材を募集しています。

【弁理士・特許技術者】
■中国語・韓国語・台湾語ネイティブレベル(日本語・英語ビジネスレベル)
・機械・電気・制御・IT・ソフト・通信【1名急募】
・化学・バイオ・材料【1名急募】
■日本語ネイティブレベル(英語ビジネスレベル)
・機械・電気・制御・IT・ソフト・通信【1名募集】
・化学・バイオ・材料【1名募集】

というわけで、現在、SKIPは、2023年にアソシエイト弁理士・特許技術者の平均年収約1285万円、特許事務の平均年収約723万円を達成しており、かなりの人手不足の状況にあります。そして、ようやく、昨年新しく採用した人材を育成+戦力化しながら、なんとかデスマーチに陥らずに繁忙期を乗り切ることができましたので、人材採用を再開したいと考えております。繁忙期は、人材採用をしている暇がなかったので、お待たせして申し訳ありませんでした。

もしも、SKIPに入所したいな!という方がおられたら、このチャンスを逃さず、是非ご応募下さいね!

SKIPの採用情報はこちらでご確認ください。

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