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【社会貢献活動】SKIPの奥野弁理士がプレCXOとして知財戦略を支援している、長崎大学の田中義正先生の大学発新産業創出プログラム(START) PARKS DemoDay 2023でのピッチを手伝って来ました。

2023.03.21

奥野 彰彦

SKIPでは、国連の提唱するSDGs(Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標))の中でも、9つめの項目である「産業と技術革新の基盤をつくろう」を経営上の目標に掲げています。

そして、SKIPでは、コロナショック+ウクライナショックの影響で混乱が続く現代社会において、災害に強いインフラを整え、新しい技術を開発し、みんなに役立つ安定した産業化を進めていくためには、ディープテック系のスタートアップ(大学や公的研究機関などの最先端の研究成果に基づく新規事業開発)に取り組む起業家+研究者の果たす役割が非常に大きいと考えています。ここで、ディープテック系のスタートアップとは、大学や公的研究機関などの最先端の研究成果に基づく新規事業開発に取り組むスタートアップを意味しています。

SKIPでは、大学や公的研究機関などの最先端の研究成果に基づく新規事業開発に取り組むスタートアップの起業家+研究者を支援させていただいております。その第一弾として、SKIPの奥野弁理士の方で、長崎県の地域特性を生かしたアカデミア創薬システムの構築に取り組んでおられる、長崎大学の先端創薬イノベーションセンターの所長をしておられる田中 義正先生の技術シーズを社会実装するためのスタートアップの知財戦略をプレCXOとして支援させて頂くプロジェクトに参加しております。

長崎の海から新薬を創り出す 創薬研究に革新をもたらす底生サメ由来のナノボディ抗体を開発 

【創薬×養殖】長崎大学田中義正教授と陸上養殖の鶴崎さんの出会い

この度、この長崎大学の田中義正先生のプロジェクトの支援の総仕上げとして、再び福岡に一泊二日でお邪魔して、田中義正先生と一緒に、起業プロジェクトのピッチを手伝ってまいりました。長崎大学の田中義正先生は、本庶佑先生と一緒に、京大でオプジーボを開発した先生です。 

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大学発新産業創出プログラム(START)PARKS DemoDay 2023

2023年3月21日(火) 10:00〜17:30
TKPガーデンシティPREMIUM 天神スカイホール

長崎大学先端創薬イノベーションセンター 教授 田中 義正
高活性型ヒトインターロイキン18変異体を用いた免疫エフェクター細胞培養技術の事業化

研究概要 医薬品開発のメインストリームは、1990年代後半に低分子医薬品から抗体医薬品へ移行したが、今後、さらに細胞医薬品開発の局面に転換すると考えられている。特にがん免疫療法として、免疫エフェクター細胞を中心とする細胞輸注療法が大きな注目を受けている。免疫エフェクター細胞は、インターロイキン-18受容体を高発現しているため、インターロイキン-18で刺激すると、効率的に培養することができる。本事業では、現在、細胞輸注療法を開発している製薬企業や大学病院、さらには、創薬ベンチャーに対して、高活性型ヒトインターロイキン-18を供給することを目的とした 事業を展開するための基盤を整備することを目的とする。

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今年の夏頃までには、創薬系のスタートアップを設立するということで、VCの皆様にシード資金調達のピッチのお手伝いをしてきました。田中義正先生は、大変お優しい人格者の先生で熱心に研究内容をご説明されるので、多くの有力なVCのベンチャー・キャピタリストの皆様がお話を聞きに来られて、順番待ちの列ができるような状況でした。そして、幾つかのVCから、是非、シード投資をしたいとのオファーまでいただくことができました。奥野の知財戦略についての説明なども、ちょびっとは役に立ったのであれば嬉しいです。

すでに、一部のVCとは、NDAも締結して、シード投資のための技術DD、知財DD、ビジネスDDも始まっており、うまく行けば、投資委員会にあげてもらってシード投資を受けられるかもしれない段階に来ていますので、特に知財DDでは頑張ってお手伝いをしなきゃなーと責任感を感じております。

当日は、ピッチを終えて、多くのVCの皆様とディスカッションをして、さらに懇親会にも参加して、東京に戻ってきたのは午後11時半でした。最終の高速バスに乗って自宅についたのは午前1時頃でしたが、いやー疲れましたが、充実感がありましたね。その後、その週は金曜日までずっとヘロヘロだったのは秘密です。

ここで、ちょびっと広告をさせていただくと、SKIPには、多くの優秀な機械・電機・IT系+化学・バイオ・材料系の弁理士・特許技術者が在籍しておりますので、多くの大学や公的研究機関などの最先端の研究成果に基づく新規事業開発に取り組むスタートアップの知財戦略の立案や特許ポートフォリオの構築を微力ながら支援させていただいていると自負しております。というわけで、大学や公的研究機関などの最先端の研究成果に基づく新規事業開発に取り組むスタートアップの研究者や起業家の皆様におかれましては、新しい研究成果を生み出されたり、新しい製品の開発に成功された際には、ぜひ、SKIPの機械・電機・IT系+化学・バイオ・材料系の弁理士・特許技術者に気軽にご相談をいただき、一緒にSKIPしていただければ嬉しく思います。

また、SKIPでは、機械・電機・IT系+化学・バイオ・材料系の理系修士+理系博士を積極採用しております。弁理士+特許技術者は、大学や公的研究機関などの最先端の研究に取り組んできた経験のある元研究者+元エンジニアが自分の専門スキルを生かして、大学や公的研究機関などの設備に縛られることなく、自由にマイペースで活躍しやすい職業のひとつだと思います。つきましては、機械・電機・IT系+化学・バイオ・材料系の元研究者+元エンジニアの皆様におかれましては、是非、SKIPの求人にご応募をいただければ嬉しく思います!

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