SKIPの奥野彰彦弁理士が、日本弁理士会主催の「安定した弁理士事務所経営のためのセミナー(事務所経営者による体験談)」セミナーで講師をつとめました。
もちろん、SKIPは、未だに経営が安定していると言えるかどうか?という状況であるため、このようなテーマでお話をさせていただけるような立場では無いのですが、奥野弁理士の拙い経営経験の中に、他の特許事務所の経営者の先生方のヒントになるような失敗談でもあれば、反面教師としてお役に立つかな?と思ってお話をしてきました。
お陰様で、
弁理士 市川 ルミ 先生(弁理士法人ATEN所長)
弁理士 坂本 智弘 先生(弁理士法人坂本国際特許商標事務所所長)
のお二人の優秀な先輩経営者の先生方の経営ノウハウについても教えていただくことができ、大変勉強になりました。
また、この「安定した弁理士事務所経営のためのセミナー(事務所経営者による体験談)」セミナーでは、約500名ほどの聴講者があったようで、なんと、日本の特許事務所の経営者の10%ほどが受講されたのかな?それって結構すごいんじゃないかな?という反響があったようです。セミナーでは受講者の先生方から多くの質問をいただき、当初予定のセミナー時間を少し超過してしまいました(特許事務所の経営者の先生方の経営にかける熱量と知識欲には正直ビビりました)。
SKIPの奥野弁理士に対しては、本当に営業活動をしていないのか?とご質問をいただきました。
はい。本当に、マジで、全然、営業活動をしていませんと回答したら、面白くないので、ちょっとシラケちゃいましたね。。。
また、SKIPが、どうやって、アソシエイト弁理士・特許技術者の平均年収は約1120万円、特許事務の平均年収は約648万円(代表社員、パートナー、ジュニアパートナーなどの経営陣を除く 入所初年度のメンバーおよび年度途中の入所・退所・休職を除く 手取年収ではなく額面年収 年末調整時における顧問税理士による公式算出結果)を達成することができたのか?どうやって経費を抑えてうまくコストダウンしているのか?という点に絡めたご質問を多くいただきました。
その秘密は!別に、大したことはやってなくて、特許事務の皆さんの報酬+オフィス賃料+その他経費+経営陣の報酬+法人の利益の合計が売上の約35%(約1/3)に収まっているためですね。つまり、単に、SKIPの経営陣が、ケチケチ経営をして、ITを駆使して少ない人数の特許事務でも業務が回せるように工夫して、無駄なオフィス賃料+その他経費を減らして、接待交際費もほぼゼロに抑えて、経営陣の報酬を低めに抑えているからというだけです。なーんか、かっこいい経営戦略に基づいた驚くべき経営手法とか無くて、ちっともすごいことしてなくて、ぶっちゃけ、しょうもないですね。
という感じの回答を差し上げましたが、めちゃくちゃ極端なストイックな経営をしているな、というような印象を持たれた、特許事務所経営の弁理士の先生方が多かったような気がします。たしかに、ちょっと、SKIPの経営のやりかたは、むちゃくちゃすぎる感じなので、果たして、ご参考になったかどうか自信はないです。。。
なお、日本弁理士会からは、下記のような、過分なお褒めの言葉を伴うご案内をいただきました。照れちゃいますね。
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このたび、経営基盤強化委員会は、弁理士事務所の経営者3名を講師に迎え、弁理士事務所の経営安定化のためのセミナーをオンラインにて開催いたします。
講師の先生方は、事務所を立ち上げてから一定の規模にするまでの様々な経験をお持ちです。初めに、講師の先生方には、事務所設立から現在の安定した経営状態(仕事量と所員数のバランスがとれた状態)になるまでどのような方法をとったか、それによって事務所がどのように発展・変化していったか、の体験談(成功/失敗談)を、順番にお話しいただきます。そして最後に講師全員によるパネルディスカッションを行い、事務所経営にまつわる様々な質問にお答えいただく予定です。
このセミナーを通じて、事務所の経営改善に関する興味深い体験談が聴けると思いますので、なかなか経営状態が安定しないなどの課題をお持ちで、経営安定化のためのヒントを得たいとお考えの会員の皆様は、この機会にぜひご参加ください。
開催要領
【日 時】令和5年2月14日(火)15:00~16:35/休憩あり
【受講方法】Zoomによるウェビナーを使用
【参加費】無料
【講 師】
弁理士 市川 ルミ 先生(弁理士法人ATEN所長)
弁理士 坂本 智弘 先生(弁理士法人坂本国際特許商標事務所所長)
弁理士 奥野 彰彦 先生(SK弁理士法人代表社員)
【タイムスケジュール】
15:00-15:45 各講師の紹介、講義(15分×3名)
15:45-15:50 休憩
15:50-16:25 講師3名によるパネルディスカッション
16:25-16:35 質疑応答
(話題の例)
・事務所設立のきっかけ
・最初/現在の所員数(弁理士・技術者・事務員)
・法人化しているか否か。またその理由
・この営業活動は成功だった/失敗だった
・クライアントの獲得はどのように?(中小企業/大企業)
・営業の手段は?(マーケティングのプロに頼む? 営業代行やテレホン
アポインターを雇う?)
・具体的な売上目標を把握していたか(損益分岐点を把握していたか)?
・初期投資としてどのぐらい必要か。借入金が必要か。設立後、どの程度の
売上が上がれば事務所を存続できるか
・このような事務所は伸びない、という落とし穴
・弁理士/技術者を雇用するほどの安定的な仕事量をなかなか確保できず、
一人事務所から抜け出せない。どうしたら?
・下請け仕事で食いつなぐ方法
・他事務所とのパートナーシップ