ブログ

【経営戦略】SKIPの2024-2030の経営戦略を策定しました:①JTCの海外進出支援、②ディープテック強化、③中堅企業にフォーカスという独自の【地味でダサカッコ悪い、地を這う経営戦略】を採用します。

2024.04.15

SKIP

この2024年3月末の繁忙期を乗り切って少し余裕ができたので、SKIPの経営陣で今後の2024-2030の経営戦略をディスカッションしました。

思い起こせば、SKIPとして、2019-2023の5年間は、コロナショックにともなう大混乱を、リモートワークの全面的な採用などの緊急対策で乗り切るだけで必死でした。まさに危機対応に追われた5年間でしたね。

その結果、コロナショックを売上も利益も所員数も大幅増加という形でプラスで乗り切ることができたのは不幸中の幸いでした。しかも、まったく狙っていませんでしたが、おまけとして、いろいろな無駄を削ぎ落として、SKIPの経営体質が非常に筋肉質な高収益体質になったのもラッキーでした。

しかし、すでに2023年にコロナが5類に指定されて、日本のみならず世界的にコロナショックが収まって経済活動が正常化してきたために、SKIPとしても、これまでの危機対応の体制から、今後の中長期の成長戦略を描く必要性が出てきました。

今後、SKIPをどのようにして、さらに発展させていくか、経営陣が所内の弁理士、特許技術者、事務開発などのメンバーからも意見を聞きながら検討してきましたが、結論として、下記のような経営戦略を採用することにしました。

SKIPの2024-2030の経営戦略

①JTCの海外進出支援

②ディープテック強化

③中堅企業にフォーカス

SKIPは、2024-2030年には、JTC=Japanese Traditional Company(伝統的な日本企業)の海外進出=多国籍企業化を支援するという、創業当初の理念に立ち返って、日本のディープテック®系の技術分野に強い重厚長大系のJTCの中堅企業をターゲットとしていく経営戦略を採用します。

理由:今後10年間ほど、高インフレ、高金利、円安、ブロック経済化が進行するため、日本の重厚長大系=ディープテック®系のJTCの業績が相対的に劇的に回復する可能性が高いと思われます。

現在の経済状況を分析すると、高インフレ、高金利、円安、ブロック経済化、資源・エネルギー・食料不足、労働力不足などの点で、1970年代の世界情勢に極めて近いと感じられます。この時代、日本の重厚長大系=ディープテック®系のJTCの業績は、素晴らしい状況でした。おそらく、歴史は繰り返さないが韻を踏むため、2024-2030年に同様の経済状況が再現される可能性が高いと考えられます。

なお、米中覇権戦争によるブロック経済化も、地政学的に安全性の高い日本への重厚長大系=ディープテック®系の研究開発+製造拠点の集約化につながっており、そういう意味でも、今後2024-2030年にかけて、日本の重厚長大系=ディープテック®系のJTCの中堅企業の業績は非常に好調に推移する可能性が高いでしょう。

そして、JTCは、1990年の冷戦崩壊~2020年のコロナショックに至る30年間の暗黒時代に、下記のような改革を行い、すでに十分に国際競争力を回復しています。
●ジョブ型雇用による理系専門職人材の待遇改善
●DX推進によるデジタル対応
●M&Aの活発化によるコアコンピタンスのある事業への集中
●産学連携+オープンイノベーションによる大学・公的研究機関・スタートアップの活用
●海外進出+現地生産の推進による為替変動への対応強化
●女性、外国人、博士人材の活用ノウハウの確立
●働き方改革による労働生産性向上
その努力の成果が、最近の円安+インフレの状況が追い風となって表に出始めてきています。
このJTC復活の流れに乗っかれば、SKIPはさらに成長できると思われます。

また、この春に、日本政府=内閣府は、【成長力が高く地域経済を牽引する中堅企業の成長を促進する政策について】という中堅企業に的を絞って成長支援を行う政策を発表しております。SKIPとしては、この日本政府の中堅企業支援の政策に全面的に賛成し、ディープテック®分野の中堅企業に的を絞って、SKIP独自のUniversal Drafting®のノウハウを駆使して、中堅企業の海外での強力な特許ポートフォリオの構築の支援をしたいと考えています。

SKIPとしては、上記のような経済状況の変化に鑑みて、今後マーケットが拡大する可能性が高い、①JTCの海外進出支援、②ディープテック®強化、③中堅企業にフォーカスという独自の【地味でダサカッコ悪い、地を這う経営戦略】を採用します。

注:【ディープテック】は、SK弁理士法人の登録商標です。

アーカイブ