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親子で特許庁へ行ってきた(事務所で特許庁見学)

日本

2023.08.10

K. K.

来庁しての見学

特許庁が「中学・高校・大学などの学生、企業(特許事務所を含む)の新入社員など、5~20名程度の団体」を対象とした見学会を開いていることを以前から知っていました。そこで6月くらいに所長に許可を取り、事務所のメンバーで特許庁の見学に子ども連れで行くことを企画しました。本来、中学生以上を対象としているのですが、広報の方に相談したところ、小学生・保育園の年長さんを連れての見学を許可していただきました。
※後で知るのですが小学生であっても高学年くらいまでを対象にした見学会しか今までは開催したことがなかったとのことでした。

https://www.jpo.go.jp/news/koho/kengaku/houmon/index.html

登庁

9時半くらいに通勤ラッシュが終わりかけの銀座線に息子と一緒に乗り、虎ノ門駅で降りました。銀座線の通勤ラッシュを経験した息子は、あまりの人の多さに驚いていました。近くの地下鉄のラッシュは経験しているのですが、銀座線の人の多さには驚いたようです。虎ノ門駅から歩いて数分、特許庁が見えてきました。四角で無機質な外観の特許庁を仰ぎ見ながら歩きました。2023年4月からやっていたドラマ「それってパクリじゃないですか?」(以下、「それパク」)で主演の芳根京子さんが特許庁前で撮ったシーンと同じ場所で記念撮影をしました。

知財業務の説明

事務所のメンバー及びその子どもを合わせて全12名で特許庁玄関前に行くと、先に提出してあったリストのおかげですぐに窓口を通していただきました。中に入ると、広報の方が待っていてくださり、合流。1階には特許庁のスタンプや後述の像、十大発明家の展示があるという紹介を受けた後、16階の審判廷に行きました。16階では、特許庁からの素晴らしい眺めの説明を受けました。首相官邸やアメリカ大使館が見えました。

審判廷に入ると、審判官が座る席や、請求人・被請求人の座る場所、傍聴席があり、傍聴席に通していただきました。

親子は、傍聴席で特許及び商標の説明を受けました。広報の方がとても気を使って説明をしてくれたのですが、やはり小学生にとって「知的財産(知財)」の理解は難しそうでした。広報の方が、前出の「それパク」の話題やら、特許や商標は「パクられないようにすること」と説明をしてくださいました。子どもにもわかりやすいような言葉を探りながら説明をしてくださりました。子どもの集中を保つのはなかなか難しかったのですが、マクドナルドの商標の「M」のマークを見せながら、「どこのマークでしょうか?」とか、身近な商標(マーク)に関する問いかけのときばかりは子どもたちも少し食いつき気味に説明を聞いていました。特許や商標自体の説明の他に、広報の方は、出願、公開、審査、登録or拒絶の説明もしてくださいました。特許庁と特許事務所がやり取りする大事な説明です。親が特許事務所のメンバーということもあり、気を使ってくださってか、「お母さん・お父さんは、『出願』に係るところのお仕事をしているんだよ」と我々特許事務所の業務も紹介していただきました。子どもたちはどの程度響いたでしょうか? 記憶に残っていてくれることを希望します。

あと、特許庁及び特許の歴史としては、広報の方は、初代特許庁長官の高橋 是清さん及びトヨタグループ創始者の豊田 佐吉の話もしてくださいました。これまた小学生の息子などには難しい内容だったかもしれません。ただ、家に帰ってきて、いろいろ聞いてみると豊田佐吉さんの話もよく覚えていて、織機の横糸を自動で切り替える特許を売って、トヨタ自動車を作ったとか、母親に説明していました。少し理解しているようです。次の写真は、説明会後に1階にある高橋 是清さんの銅像と一緒に撮影したものです。

記念撮影

そんな広報の方の苦心の説明の後に、審判廷での記念撮影を行いました。審判廷を自由に歩いてまわりました。審判官・審判書記官の席、請求人・被請求人の席と座ることができました。次の写真は、審判官・審判書記官の席で全員で記念撮影したものです。子どもたちが生き生きとしていました。

最後に…

自分が思っていた以上に子どもは飽きるのが早く、広報の方にとても苦労をかけてしまいました。特許庁見学の企画が、どこまで子どもの記憶に残ったかは疑問ですが、広報の方の努力、普段一緒に仕事をしている方とその家族とで、ともに時間を過ごせたことにとても感謝しております。あと、この企画を許可してくださったSK弁理士法人に感謝です。

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