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予約承継がある場合に発明者が別のものに権利譲渡した場合の権利関係が米国最高裁で審理される

2010.11.04

伊藤 寛之


Supreme Court to hear Bayh-Dole Patent Ownership Dispute: Stanford v. Roche

この記事の事件の内容は以下の通りです。
・Standfordの発明者がStanfordに発明の権利を譲渡する予約承継の契約を結ぶ
・その発明者は、Rocheに発明の権利を譲渡
・Standfordがその発明について特許権を取得
・Rocheに対して権利行使
・CAFCは、「Rocheは権利者なので、侵害にならない」と判決を出した。
・Stanfordが最高裁に上訴して受理された。
CAFCで米国政府は、バイドール法の規定を根拠にStanfordを支持しました。それにも関わらず、CAFCは米国政府の意見に反する判決を出しました。先日、「DNAは特許の対象ではないとの米国司法長官の意見陳述書」という記事を書きましたが、米国政府の意見は、それほどCAFCでは重視されないのかも知れません。

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