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特許と商標、どちらの申請が先の方がよいでしょう?

2010.12.26

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特許と商標、どちらの申請が先の方がよいでしょう?
画期的な新製品を一旦発売すると、もう特許を取得することはできません。
従って、特許出願は、新製品の発売前に完了しておくことが必要です。
一方、商標は、新製品の発売後に行っても問題ありません。
自分が考えている商標を他社が先に出願してしまうと、自分でその商標について商標権を取得することができなくなってしまいますが、その場合には、別の名前を考えて、その名前で出願をするのがいいと思います。
以上の点を考えると、特許出願を先にした方がいいと思います。
もっといいのは、特許出願は弁理士に依頼してちゃんとして明細書を作成し、
商標出願は勉強して自分で出願を行い、コストを抑えることです。
特許に詳しくない人が実用に耐える特許申請書類を作成することは極めて困難ですが、
商標はなんとかできると思います(簡単ではありませんのでかなりの勉強が必要です)。
「商標 自分で出願」で検索して見てください。色々な解説が見つかります。
但し、商標出願において、指定商品又は指定役務をどのように記載するのかは容易ではない場合もありますので、不安な場合には特許事務所に頼んだ方が安全だと思います。


商品が非常にたくさん売れて、その商品に使用されている商標が周知になれば、
他人は、その商標について権利を取得することができません。
しかし、ちょっと売れたくらいの段階だと、他人がその商標を出願すると、登録されてしまう可能性があります。その場合、自分は、その商標を以後使用することができなくなります。
従って、なるべく早いタイミングで、商標出願をしておくことをお勧めします。
商標出願に必要な費用は、1区分のみだと、12,000円のみです。
登録にも費用がかかりますが、5年分だと21,900円です。
産業財産権関係料金一覧(2009年6月22日以降)
これ以外にも書面で手続きをする場合には電子化手数料が必要になります。
特許に比べるとはるかに安いので、商品に実際に使う商標はなるべく早く出願しておいた方がいいと思います。

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