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英文メールを書く際にGoogleを利用する

2010.11.21

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ちょっと英文表現が不安な場合には、フレーズをダブルクオーテーションで囲って、グーグル検索します。
例えば、「新規性を有さないので」を英訳したい場合、
以下のような訳が考えられます。どれも意味は通じますが、どのような表現が一番良く使われているかか、気になります。
“due to lack of novelty”
“due to the lack of novelty”
“because of lack of novelty”
“because of the lack of novelty”
それぞれをgoogleで検索してみると、
“due to lack of novelty”    約 9,170 件
“due to the lack of novelty”  約 25,500 件
“because of lack of novelty”  約 2,850 件
“because of the lack of novelty” 約 27,100 件
という結果になりました。この結果により、lackの前にはtheがあった方がいいことが分かります。
“due to”と”because of”とは、どっちを使ってもいいが、若干”due to”が優勢かなと判断できます。
その他には、可算名詞か不可算名詞かを確認するのによく使います。
「温度」、「濃度」、「厚さ」などの表現が明細書には、頻繁に出てきますが、このような単語が可算名詞か不可算名詞かを判断することは容易ではありません。日本人の感覚では、一温度、二温度と言わないから、temperaturesと複数形にすることには若干の抵抗があります。googleで調べてみると、以下のようになりましたので、これらの単語は、可算名詞として非常に一般的に使用されていることが分かります。
temperatures 約 35,400,000 件
“concentrations” 約 78,300,000 件
“thicknesses” 約 2,990,000 件
その他には、例えば、「本発明によれば、A,B,Cを備えた装置が提供される。」の訳は、
According to the invention, an apparatus comprising A, B, and C is provided.となります。
このような文章は、非常に長い主語が最初に来て、最後にちょこっと”is provided”が来るので、バランスが悪い英文です。そこで、倒置表現を使って、以下のようにします。
According to the invention, provided is an apparatus comprising A, B, and C.
だけど、倒置表現は、馴染みが比較的薄いので、これでいいのか不安になることがあります。
そこで、googleの登場です。”provided is an apparatus”で検索してみます。
“provided is an apparatus” 約 350,000 件
上位に上がってくる記事は、特許公報ばかりですので、特許分野で特に一般的に使われている表現だということが
分かります。
逆に、英日翻訳で、日本語訳に自信がないときは、その英単語と、予想される日本語訳を入力してみます。ヒット件数が多ければ、その日本語訳はOKで、少なければ、別の訳を考えます。


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