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種苗法改正が成立しました(一部のマスコミやSNSなどでのフェイクニュースに惑わされなかった皆様に感謝)!

2020.12.02

奥野 彰彦

種苗法の改正においては、関係各位の皆様に大変な御協力をいただいていたところですが、本日参議院本会議において「種苗法の一部を改正する法律案」が可決されまして、成立となりました!

SKIPの代表社員の奥野弁理士は、20歳頃まで山奥の限界集落で農業・林業の家業を手伝い、薪割りや炭焼などをして、五右衛門風呂に入るような生活をしていたため、田舎が大好きです。現在は、奥野弁理士は、先祖代々の農業+林業では生計を立てることが困難になったために、やむなく食い詰めて東京に出稼ぎに来ておりますが、日本の農林水産業を愛する気持ちでは、日本の特許業界の中でも1,2位を争うのではないかと自負しております。そのため、これは日本政府や農林水産省や特許庁などの回し者としてのポジショントークではなく、農家の息子としての本音のトークとして受け止めていただきたいのですが・・・

この春の通常国会で審議されていた種苗法改正案については、一部のマスコミやSNSなどでのフェイクニュースがネット上に蔓延した結果、法案審議が通常国会で継続審議となり本臨時国会までもつれこみましたが、ようやく成立となって心底ホッとしております。

ネットサーフィンをすると、一部のマスコミやSNSなどでのフェイクニュースが溢れているため、不安になられる皆様もおられるかもしれませんが・・・ご安心ください。

種苗法において保護される品種は、新たに開発され、種苗法で登録された品種に限られ、それ以外の一般品種の利用は何ら制限されません。
また、在来種(地域の伝統品種)を含め、農業者が今まで利用していた一般品種は今後とも許諾も許諾料も必要ありません。
また、今回の法改正は、自家消費を目的とする家庭菜園や趣味としての利用に影響はありません。

ですから、今回の種苗法改正案が成立・施行されても、日本の農林水産業に悪影響などはありません。また、一部のマスコミやSNSなどでのフェイクニュースが流布しているような、多国籍種苗企業による陰謀などではありませんので、フェイクニュースを真に受けないようにご注意ください。

それどころか、逆に、いわゆる育成者権者による海外持ち出し制限、栽培地域の指定が可能になりますので、日本の農家や公的研究機関などが苦心して開発した新品種が海外に流出してしまうことが防げるようになりますので、過去に発生した【シャインマスカットの悲劇】の再発を防ぐことができ、明らかに日本の国益+農家のためになりますのでご安心ください。いやー、それにしても、よかった。よかった。

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