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奥野弁理士と李若欣中国弁理士が、2020年05月19日(火)に中国福建省厦門市の知財セミナーで(オフィスの会議室から)講師をつとめました。

2020.05.19

奥野 彰彦

奥野弁理士と李若欣中国弁理士が、下記の通り、2020年05月19日(火)に中国福建省厦門市の知財セミナーで講師をつとめました。

講演背景:中国福建省厦門市の市場監督局(知的財産局)により強力なサポートを受け、福建省厦門市、周辺都市企業に対して企業を導くための海外知的財産慣行に関する講演を行う。

講演目的:海外市場参入時、不必要なトラブル回避のための知的財産保護

講演テーマ:日本企業の特許戦略(最近の日本特許法、意匠法の大改正の解説を添えて)

講演内容:

戦前の日本企業の知財戦略(知財戦略など何もなく欧米企業にボコボコにされた時代)

高度成長期の日本企業の知財戦略(防衛特許+クロスライセンスによる守りの知財戦略の時代)

安定成長期の日本企業の知財戦略(独自開発技術による特許ポートフォリオを用いた創造的模倣戦略の時代)

成熟期の日本企業の知財戦略(強力な必須特許の技術標準化によるプラットフォーム戦略の時代)

米中覇権争奪時代の日本企業の知財戦略(国内市場縮小に伴う欧米中韓台+新興国での海外特許ポートフォリオ強化の時代)

日本企業の知財戦略の傾向について解説(守りの知財戦略に強く、攻めの知財戦略に弱い)

最近の日本特許法、意匠法の大改正の解説

開催日時:2020年5月19日 19:00~20:00 (北京時間)(日本時間では20:00~21:00に相当)※内訳:50分講演、10分答弁

講演方法:コロナの影響により、オンライン講演(VooV Meeting (Tencent Meeting))

なお、講演は、時節柄、中国で普及しているVooV Meeting (Tencent Meeting)というウェブ会議システムを用いて、日本のSKIPの会議室から福建省厦門市の特許法律事務所やハイテク企業の知財部門の会議室に向けて配信されました。まあ、日本から中国に行くこと自体が無理な状況なので、仕方ないですね。。。福建省厦門(日本では、よく【アモイ】と呼ばれますね・・・中国語ではシャーメンですが・・・)市は、台湾の向かい側にあるとても美しいビーチがあることで有名な観光地なので行ってみたかったですが残念です。。。

ちなみに、奥野は中国語で最初軽く挨拶して、その後は、李若欣が中国語で講演をしてくれました。なお、北京時間の19:00~20:00の講演でしたので、日本時間の20:00~21:00の講演となりました。セミナー終了後、40名ほどの聴衆の皆さんから、30分くらいにわたって大量の質問をいただいて質疑応答が大変でした。福建省厦門市の特許法律事務所やハイテク企業の知財部門の皆様の向学心の高さに敬服した次第です。質問がいつまでたっても終わらないので、追加の質問は、メールや電話で別途してもらうことにしました。。。いやー。奥野+李若欣ともに、今回のセミナーは疲れましたがとても楽しかったです。

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