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【Gemini Deep Research with 2.5 Pro導入!】SKIPの全所員がGoogle の次世代のAI研究アシスタントサービスであるGemini Deep Research with 2.5 Proを【機密情報が守られた状態で】自由かつ無制限に使えるようにしました。

AI DX 所内ITシステム 事務開発 SKIP所内のアレコレ

2025.04.09

SKIP

【所員全員がAI武装しました】SKIP独自の事務開発®部門=【特許事務 兼 プログラマ】をさらに進化させ、弁理士・特許技術者の特許調査&特許翻訳&OA応答&明細書作成能力をブーストするために、SKIPの全所員がGoogle の次世代のAI研究アシスタントサービスであるGemini Deep Research with 2.5 Proを【機密情報が守られた状態で】自由かつ無制限に使えるようにしました。

SKIPでは、PatDataとVBAとSQLサーバーの所内システムを組み合わせることによって、安定性と使いやすさの両立を図っています。これまでは、技術部門のメンバーが中心になって開発を進めていましたが、その問題点としては、技術部門の発想では、事務部門が本当に使いたいものを作ることが困難であるということです。「使う人が、自分が欲しいものを、自分が使いやすいように作る」というのが理想ですが、使う人と作る人が分かれているとこの理想を実現することができません。

そこで、この理想を実現するために、2016年から事務部門を「事務開発®部門」に改称し、VBAやSQLの講義を行ったり、自学自習をしてもらってコーディングを勉強してもらっています。最近は、SKIPのほぼ事務開発部門のほぼ全員がコーディングができる状態です。それによって、普段の業務を行いながら、ミスをしそうな箇所を見つけると、自らコーディングをして警告が出るようにシステム変更を行うことができるようになりました。また、事務と経理と技術の連携も、事務開発メンバーがChatWorkやネットバンキングのAPIなどを用いてコーディングを行うことによって大幅に効率化されました。

このような地道な努力が実ってきたのでしょうか?下記の通り、事務効率化の指標となる単位時間売上(売上÷事務労働時間)は、年々上昇しています。
2020年 ¥15,953
2021年 ¥16,890
2022年 ¥18,605
2023年 ¥20,701
という具合に、3年間で事務開発®部門の労働生産性を30%向上することに成功しました。

そして、このたび、SKIP独自の事務開発®部門=【特許事務 兼 プログラマ】をさらに進化させ、弁理士・特許技術者の特許調査&特許翻訳&OA応答&明細書作成能力をブーストするために、SKIPの全所員がGoogle の詳細な調査レポートを提供するエージェント機能であるGemini Deep Research with 2.5 Proを【機密情報が守られた状態で】自由かつ無制限に使えるようにしましたので報告させていただきます。

Deep Researchは、分析的な推論や情報の統合能力を強みとする「個人用AIリサーチアシスタント」です。ユーザーの指示に応じた調査レポートを生成し、レポートを会話形式の音声データに変換する機能も備えています。

早速、SKIPの所内で実験的にGemini Deep Research with 2.5 Proを使い始めていますが、あまりにも優秀なので所員一同驚いている状況です。いわゆるプロンプト=聞き方を工夫すれば、プログラミングや特許調査や拒絶理由通知への応答や明細書やクレームのドラフティング(下書き)が作成できそうなレベルだと思われます。もっとも、特許調査をさせてみたところ、情報ソースとなる特許文献を間違えて引っ張ってくることも多く、まだまだ専門家のチェックなしに使うには怖い状況ですね。今のところ、SKIPの所内のメンバーで、正確性や、業務に活用できたかなどについて知見を交換し合っているところです。例えば、「こういう質問は有効で、こういう質問は間違いが多いので気をつけたほうが良い」などの知見がたまっていけば良いなと思って試行錯誤をしております。

今のところ、総合的には…
・データを丸ごと与えたときの回答はそこそこ満足のいくものである
・URLや出典を付記させると嘘を教えてくる時があるのであくまでも参考にして一次情報の確認が必要
・条文など、根拠がどこにあるかを探すためのきっかけを得るには有効
・出典のURLが欲しいときはDeepReseachの方が良い
・DeepReseachで出力させたレポートの内容は、かき集めた記事の内容の質次第か
・実務にDeepReseachを利用するならソースを学術論文やそれに準じる記事・講義ノートに限定したほうが良さそう
という印象です。まだまだ、専門家によるチェックなしに使うには危険な感じですね。

というわけで、今後、SKIPの全所員がGoogle の AI モデルの中で最も高性能なモデルであるGemini Deep Research with 2.5 Proを【機密情報が守られた状態で】自由かつ無制限に使えるようにすることによって、SKIP独自の事務開発®部門=【特許事務 兼 プログラマ】をさらに進化させ、弁理士・特許技術者の特許調査&特許翻訳&OA応答&明細書作成能力をブーストしてまいりますので、クライアントの皆様におかれましては、半年後や1年後のSKIPのさらなる進化を楽しみにしてくださいね。

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