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米国の審査官はIDSで提出された文献をほとんど見ない

2010.08.20

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Patently-oのこの記事は面白いですね。審査官がOAで引用した文献のうち、出願人が提出したものは、わずか13%だそうです。

Examiners Ignore Applicant-Submitted Prior Art

日本人が提出する日本語の文献に限って言えば、引例として用いられる可能性はさらに低いでしょう。
米国では、IDSで提出した文献は、審査官に考慮されたとみなされ、その文献については、強い特許有効性の推定が働きます。従って、審査段階でIDS提出された文献を用いて無効の主張をすることは非常に難しいと考えられています。
審査官があまりIDS文献を考慮しない点と、強い特許有効性を考慮すると、ちょっとでも関連性がある文献はじゃんじゃんIDS提出するのがいい戦略だと思います。
なお、上記のArticleでは、このような状況を考慮すると、IDS提出された文献について強い特許の有効性が与えられることに疑問を呈しています。

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