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PPHてどうよ?

2016.08.01

伊藤 寛之

●PPHはどのような場合に適用申請を行う方がよいか。

・特許庁は、PPHを絶賛。OAの回数が減少して、特許査定率が上昇する。
・実感としては、PPHを申請しても、劇的な効果がある気がしない(結構、拒絶理由がくる。)
・PPH申請のデメリットは、代理人費用(弊所5~10万程度、代理人5万程度)が余計にかかることのみ。少なくとも日本で特許になったことをアピールできるので、積極活用してもいいかも知れない。
・国際調査報告でオールAの場合、簡単な手続きでPCT-PPHができるので、代理人費用の点からは有利。但し、各国審査官は、PCT-PPHが申請されなくても、国際調査報告は確認するので、あまり意味がないかも知れない。
・日本の特許に基づくPPHの場合、特許査定になる直前のオフィスアクションの翻訳が必要。このOAが長いと翻訳が大変。従って、日本で一発特許になったり、OAが短い場合には、PPH請求費用が比較的低額になるので、PPHを積極活用するといいかも知れない。

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