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従属項の表現

2013.03.07

伊藤 寛之

【請求項1】工程Aと、工程B備える半導体装置の製造方法。
(1)【請求項2】工程Cをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
(2)【請求項2】工程Cをさらに備える請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
(3)【請求項2】工程Cをさらに備える請求項1に記載の製造方法。
(4)【請求項2】工程Cをさらに備える請求項1に記載の方法。
多くの明細書を見ていると、上記の(1)~(3)の形式で従属項を記載しているものが非常に多くあります。
従属項の表現方法は、どれも間違いではないので好みの問題ですが、私は個人的に上記の(4)の形式で記載すべきだと考えています。
その理由としては、
・同じ内容を意味するのであれば表現は短い方がいいという大原則に従う。
・(4)の形式でも方式不備にならない。
・文字数が少なくなるので翻訳代の節約につながる(少しですが、積み重ねが大事です。)
・英訳しやすい。英訳が読みやすい。
普通に訳すと、(1)~(4)は以下のようになりますが、(1)~(2)は発明の特徴が見えにくく、(3)は英語としてかっこ良くない。(4)が一番分かりやすく、きれいな英語になります。
(1)2. The method of manufacturing a semiconductor device according to claim 1, characterized in further comprising a step C
(2)2. The method of manufacturing a semiconductor device according to claim 1, further comprising a step C
(3)2. The manufacturing method according to claim 1, further comprising a step C
(4)2. The method according to claim 1, further comprising a step C.
引用方法の英文は、以下のように色々とあります。どれも意味は同じですが、(4)がシンプルで一番いいと思います。
(1)2. The method according to claim 1, further comprising a step C.
(2)2. The method in accordance with claim 1, further comprising a step C.
(3)2. The method as recited in claim 1, further comprising a step C.
(4)2. The method of claim 1, further comprising a step C.

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