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図面の超簡単な説明を図面中に記載

2013.03.06

伊藤 寛之

色々な明細書を見ていると、フローチャートやブロック図以外には一切文字を記載しないものが多く、ときにはブロック図の中にも符号を打って文字を記載しないものがあります。
私は個人的には、図面中に超簡単な説明を記載した方がいいではないかと考え、実際にそのようにしています。
機械系の多くの明細書には文字が一切ありません。図面を見ても、それがどの実施形態に関するものなのか、平面図なのか正面図なのか、どの断面図など、明細書を見ないと分かりません。読む人に対してあまりにも不親切ですし、自分自身も中間処理で苦労したりするでしょう。
そこで、私は、図面に、「第1実施形態 本体部の平面図」「第3実施形態  図3のA-A線断面図」と入れることにしています。こうするだけで明細書の可読性が大幅に向上し、クライアントがチェックしやすいものになります。また、明細書作成時の図面参照ミスを防ぐことができ、中間処理の時間を短縮できるので、請求金額の低減に繋がります。
化学の実験結果をグラフにする場合には変化させない条件をグラフの上に記載してみたり、SEM写真であれば、どの実施例の写真なのかを写真のそばに記載してみたり、色々と工夫することができます。
なお、このよな超簡単な説明を図面中に記載しても、それを理由に補正命令などがされたことはありません。

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