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【成功事例 第1号 RPA→Pythonに置換】SKIP独自の事務開発部門=【特許事務 兼 プログラマ】が、RPAをPythonに置換える成功事例の第1号を所内実装しました。

2024.02.27

SKIP

SKIPでは、PatDataとVBAとSQLサーバーの所内システムを組み合わせることによって、安定性と使いやすさの両立を図っています。これまでは、技術部門のメンバーが中心になって開発を進めていましたが、その問題点としては、技術部門の発想では、事務部門が本当に使いたいものを作ることが困難であるということです。「使う人が、自分が欲しいものを、自分が使いやすいように作る」というのが理想ですが、使う人と作る人が分かれているとこの理想を実現することができません。

そこで、この理想を実現するために、2016年から事務部門を「事務開発部門」に改称し、VBAやSQLの講義を行ったり、自学自習をしてもらってコーディングを勉強してもらっています。最近は、SKIPのほぼ事務開発部門のほぼ全員がコーディングができる状態です。それによって、普段の業務を行いながら、ミスをしそうな箇所を見つけると、自らコーディングをして警告が出るようにシステム変更を行うことができるようになりました。また、事務と経理と技術の連携も、事務開発メンバーがChatWorkやネットバンキングのAPIなどを用いてコーディングを行うことによって大幅に効率化されています。

弊所のシステムは、誰でもアップデートすることができ、全てのバージョンが自動保存されるようになっています。このため、誰もがシステム開発に参加して、業務効率を高めることができるようになっています。多くの組織では、問題を感じる人と、問題を解決できるスキルを有する人と、システム改良の許可を出す人が分かれているので、システムの改良がほとんどなされず、使いにくいシステムが長く使われると思います。弊所では、問題を感じる人と問題を解決できるスキルを有する人とを一致させ、かつ、決裁なしでシステム改良を行うことができるようになっていますので、使いにくい箇所がその日のうちに改良されています。

そして、このたび、SKIP独自の事務開発部門=【特許事務 兼 プログラマ】をさらに進化させるために、Pythonの共同開発環境を構築いたしました。

具体的には、

●Python

●Visual Studio Code

●Git(バージョン管理ソフト)

●Azure DevOps

の4つのツールをうまく組み合わせて、下記のようにPythonの共同開発環境を準備しました。

また、事務開発のメンバーが、Pythonの共同開発環境をうまく使いこなせるように親切かつわかりやすいマニュアルを用意いたしました。すると、早速成果が現れてきました。

具体的には、これまで、毎週火曜日に特許庁からのOAの書類をRPAを使って全件ダウンロードして、特許期限管理ソフトウェアに取り込んで、一覧表にまとめて所内にレポートしていましたが、その作業をRPA→Pythonに置換することに成功しました。その結果、毎週火曜日の特許庁からのOAの書類のダウンロード作業が、かなり高速化できました。

通常、世界的に有名なUiPathというRPAツールを使うと、下記のようなライセンス料が発生します。

UiPath 年間52万5000円~400万円(52万円(開発ツール1台、デスクトップ向け実行環境1台の最小構成))

また、いわゆるITコンサルに、UiPathを用いた業務の効率化(RPAのシナリオの作成)をしてもらうと、シナリオ一本あたり数十万円~数百万円ほどかかり、さらに保守運用サービス料を年間数十万円~数百万円支払う必要があります。

これを、Pythonに置換することによって、SKIPでは、上記のRPAツールのコストをゼロにすることに成功しました。また、実は、Pythonのほうが、UiPathよりも複雑で高度な操作を自動化できるというメリットもあります。というわけで、SKIPでは、Pythonの導入には、年間で数百万円~1千万円程度のコスト削減効果があると考えています。こうやって浮いたお金を、クライアントへの安価なサービス提供+所員への高額な報酬+さらなるIT投資のための原資としていく予定です。

今後も、SKIPでは、SKIP独自の事務開発部門=【特許事務 兼 プログラマ】が、Pythonの共同開発環境を活用して、どんどん業務の効率化を進めていきます!

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SKIPでは、弁理士・特許技術者だけでなく、特許事務についても、ご自宅からリモートワークで働けます(オフィスには週に1回程度出てくればOK) ので、子育て中のワーク・ライフ・バランスを重視した働き方をしたい方や、関東圏内ではあるものの東京都心までは少しい遠い場所にある郊外から働きたい方など大歓迎です。

もっとも、現在、SKIPは、2023年にアソシエイト弁理士・特許技術者の平均年収約1285万円、特許事務の平均年収約723万円を達成しており、かなりの人手不足の状況にあります。しかし、この繁忙期には、新しく採用した7名の人材を育成+戦力化して、なんとかデスマーチに陥らずに乗り切るだけで精一杯の状況です。そのため、ものすごく人手不足の状況にありながら、さらに人材を採用している余裕がありません。

次の人材採用は、おそらく、2024年の春以降になると思います。そのため、もしも、SKIPに入所したいな!という方がおられたら、誠に申し訳有りませんが、来年の春頃までお待ち下さいね!

SKIPの採用情報はこちらでご確認ください。

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