ブログ

UAE大使館での領事認証手続き

2017.01.06

石井 太郎

認証5

本日はUAE大使館での具体的な領事認証手続きです。履歴事項証明書と委任状の認証を受けるものとして説明します。
必要なものは以下の通りです:
1.履歴事項証明書とその翻訳文 + コピー2部
2.委任状原本 + コピー2部
3.費用 書類1件につき12万円 = 24万円
大使館受付情報
申請:平日9:00~11:30
受取:平日13:30~15:30
※ラマダン中は受付10:00-11:30、受取13:30-14:30
TEL:03-5489-0804
 1.履歴事項証明書と翻訳文は公印確認を受ける必要があります。
認証各論で説明した通り翻訳文は私文書なので、公証役場での公証が必要となります。ここで重要なのは、完全翻訳でないとダメということです。良いですか?一字一句全て翻訳するだけでなく、履歴事項証明書に示されている下線部もきちんと訳文に反映し、かつ、公印の押された部分まできちんと再現してある完全無欠な翻訳文です。
 2.委任状についても公印確認が必要となりますので、これも公証役場に持っていきます。特許事務所等がクライアントの代理人として委任状に公証/公印確認を受ける場合には、署名された委任状の他に、当該クライアントの履歴事項全部証明書、当該クライアントの印鑑証明、当該印鑑証明と同じ実印が押された委任状(ややこしいですが委任状に公証を受けるための委任状です)、が必要となります。これら公証役場提出する書類の詳細は公証役場のHPや電話でご確認ください。
 この委任状で重要なのはペンでの手書き記入箇所は署名に限られるという点です。即ち、通常は署名日も合わせて手書きするものですが、UAEの領事認証を受ける委任状については日付等もタイプ打ちしてプリントアウトしたものに署名してもらう必要があるのです。
 上記書類を揃えて大使館に行ってきました。重厚な扉を開けてもらいますと目の前には空港のゲートでよくみかける手荷物のX線検査機が鎮座されておられます。そこで荷物チェックを受け、携帯電話と引き換えに入館証をもらい、地下の受付窓口へ向かいます。入念に準備した書類を担当者へ渡しますと手慣れた手つきでチェックします。履歴事項証明書に何か付箋を貼っているのですが、プロが翻訳したのできっと大丈夫でしょう。委任状のチェックも速やかに終わりました。担当の方が顔をあげるなり「履歴事項証明書の認証はできません」と一発拒絶査定をくらいました。プロが訳したはずなのにそんなバカな!?説明を聞くと、履歴事項証明書の原本にある住所欄には都道府県名から記載されているのに翻訳文には「Japan」が入っている、実際にこれで認証をした書類が現地で拒絶されて戻ってきたケースがあるので大使館としては認証できない、という真っ当な理由が返ってきました。確かに謄本には「日本国」なんて入ってないんですよね。。。残念ですが公証役場の手続きからやり直しです。圧倒的成長のチャンスを頂いて感謝!って思うことにします。
 3.上記のような不備がなく書類が受理されますと、費用の話になります。支払いは現金または振込が可能です。2016年夏の時点では、現金ですと当日午後、振込であれば翌々営業日に書類引取ができることになっておりましたが、実際の手続きの際にご確認ください。振込の場合にはその場で事務所の住所等を書くことになります。上述の通り携帯は大使館入館時に預けることになるので、もし自社の住所を覚えていない場合には必ず名刺を持っていきましょう。
 UAE大使館の書類申請時間は9:00-11:30、受取時間は13:30-15:30(2016年夏当時)でしたが、ラマダン月は更に時間が短くなります。また、現地の祝日にあわせて大使館が閉館しますので、実際に書類を持ち込む段階になったら、必ず最新の開館情報を大使館に問い合せて下さい。
 他の大使館でも色々な要件を言われますが、今のところUAE大使館が一番トリッキーであると個人的には思います。もっとも、大使館に電話で問い合わせた際にはかなり強調した表現で「完全な翻訳文を作成してください」」と言われたのに、そこまで意識できなかった自分に問題がありましたね。
 ご自身で手続きされる際には上記ポイントに留意して頑張ってください。
※ここに記載した内容はブログ公開時の情報に基いています。ご自身で作業される際には必ず最新情報を確認してください。

アーカイブ