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弁理士試験について

2012.07.02

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http://okwave.jp/qa/q7566189.html
最近の事情は、知りませんので、自分が受験生だった2003年頃の事情が前提ですが、
(1)基本書と言われるものはたくさんありますが、最初は、一切、読まずに、予備校のテキストのみを使って勉強するのがいいと思います。学者の本は、弁理士試験向けではないので、試験勉強という点では非常に無駄が多いですし、勉強がかなり進んだ段階でないと、その価値は分からないとおもいます。予備校で基本書リストが配られると思いますので、予備校テキストで内容を十分に理解・記憶した後に片っ端から読むといいと思います。
(2)最高裁と大合議のみでいいと思います。知財高裁の判決ですら大合議以外は、判例とはいえず、裁判官毎に変わるからです。
(3)青本・判例・基本書で色々だと思います。昔は、特許→吉藤、意匠→高田、商標→網野と言われていましたので、その時代の名残で、それらの基本書からの引用が多いと思います。特許を受ける権利の定義は、青本の記載です。
私のお勧めの勉強は、条文の番号と表題を最初に全て暗記することです。私が受験生だったころは、
全ての条文について、条文の番号と表題の関係を答えられるようにトレーニングしました。
例えば、「153条は?」と聞かれたら「職権審理」とすぐに答え、「職権審理は?」と聞かれたら「153条」と答えることができました。
これが終われば、次に、勉強している事柄が何条に関連しているのかを意識して勉強し、知識と条文を常に関連付けました。重要な条文については、何項かまでいうことができました。
暗記する事項は膨大ですが、最初に頭の中にしっかりとした目次を作れば、体系的に理解することが簡単になります。
職務発明の解説を読むときは、35条の条文を頭に思い浮かべながら、条文の文言に知識を載せるように意識します。後日、その条文を見た時に、その解説の内容を思い出しながら条文を読みます。
この勉強を続けると、35条の条文を見ただけで、それに関連する制定趣旨、各用語の定義、判例などが浮かんで来るようになります。


日本の弁理士は、特許庁に対する手続だけでなく、鑑定や、契約代理、訴訟代理等の法律業務もやりますので、弁理士試験は、法律家養成のための試験であり、法律の解釈が重視されます。
 米国のパテントエージェントは、USPTOに対する手続だけを行うことができて、それ以外は何もできないので、試験内容は、USPTOへの手続方法が中心です。USPTOからこんな通知が来たら、どうやって対応するか、みたいな感じで非常に実務的です。試験も5択のみで、MPEP(審査基準)の持ち込み可です。
答えは、全てMPEPに書かれています。最も要求される能力は、2000ページのMPEPから必要箇所を数分で探し出すことです。そのためには、頭の中にMPEPの構成ができている必要がありますので、MPEPの構成の理解と暗記、過去問の習得が勉強の中心になります。
(3)については、ご理解通りでいいと思います。予備校テキストをしっかり理解した後で、基本書を読むと、重要箇所が浮かび上がってくる(テキストに書かれていた内容だから)ので、さらっと読むことができます。
弁理士試験の勉強は、忘れる速度と覚える速度の戦いです。期間を短くするほど、忘れる量が減るので、当然、学習効率は上ります。勉強時間が十分に取れるのであれば当然1年合格を目指すべきだと思います。
判例は、合格後5年間は、全判例に目を通しました。2500本ほど読んだことになります。
その頃の名残りが残っています。
http://blogs.yahoo.co.jp/dai3ben2/MYBLOG/yblog.html?m=lc&p=46
現在は、仕事が忙しすぎるので、実務に必要な内容の勉強が中心で、判例は有名なものだけ読んでいます。
弁理士試験へ興味を持ったのは2002年でメーカーの開発でしたが、何年もどっちつかずにするのが嫌だったので、辞めて1年間試験勉強だけをしました。
司法試験は、一時期勉強しました。合格するには全ての余暇を犠牲にして勉強が必要でしたが、そこまでして勉強して試験に受かるよりも、弁理士としての腕を磨いた方がいいと思い、辞めました。