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【ディープテック】SKIPの奥野弁理士が審査・評価委員をつとめる、総額467億2千万円のAgriFood分野のスタートアップ向けのファンド(補助率100%)の令和6年度(2回目)公募が開始されました

知財戦略

2024.05.07

奥野 彰彦

SKIPの奥野弁理士は、実は、20歳頃まで山奥の限界集落で農業・林業の家業を手伝い、薪割りや炭焼などをして、五右衛門風呂に入るような生活をしていたため、田舎が大好きです。そのため、SKIPの奥野弁理士は、個人的なライフワークとして、いわゆるAgri Tech+Food Tech+Climate TechなどのDeep Tech®と呼ばれる領域のスタートアップの知財戦略の支援を行っています。

その一環として、SKIPの奥野彰彦弁理士は、農水省AgriFoodSBIRが昨年から立ち上げられた、総額467億2千万円のAgriFood分野のスタートアップ向けのファンドの審査・評価委員に就任させていただいております。

このたび、このAgriFood分野のスタートアップ向けのファンドの第2回目の公募が公表されましたので、こちらのブログでも周知させていただきます。

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農林水産省中小企業イノベーション創出推進事業(フェーズ3基金事業)の第2回公募が開始されましたので、お知らせいたします。本事業は、農林水産・食品分野に関する15のテーマで募集を行い、幅広い方々にご活用いただける内容となっております。また、スタートアップ企業の方々を中心として、中小・大企業や学術機関等の方々を構成員とするコンソーシアムでの申請も可能です。ご関心がある方は、公募情報をご確認ください。

農林水産省HP

公益社団法人農林水産・食品産業技術振興協会のHP(詳細掲載)

第2回公募について
公募時期は5月7日(火)~6月18日(火)の6週間です。

第2回の公募要領の主な改正点は以下のとおりです。
1) 提案上限金額は50億円
2) 新規テーマ「革新的な製造技術等を活用した画期的な動物用ワクチン等の開発・実証」を追加

スタートアップ:設立15年以内の中小企業(みなし大企業を除く)に対する補助率は100%です。

補助率・限度額
補助率 原則設立15年以内の革新的な研究開発を行う中小企業(=「スタートア ップ」):1/1以内
限度額 1事業当たり50億円程度

下記の通り、弁護士費用・弁理士費用・経営コンサル費用なども補助対象になります。

⑦委託費 民間企業、学術機関等へ技術実証の一部を委託する場合に 要する経費(委託契約等を締結・管理する専門家(弁護士 等)に支払う経費、試験・評価、知的財産権先行調査、弁理 士費用(特許印紙代等を除く)、市場調査等技術実証及び技術実証成果の事業展開の企画立案に必要な調査等の委託を 含む。)

公募テーマ

新たな育種技術を活用した画期的な農畜林水産物の開発・実証
品種開発力を強化するスマート育種技術の開発・実証
農作業の自動化・効率化のための革新的スマート農業技術・サービスの開発・実証
温室効果ガスの削減等に資する農業技術実証
新たな飼料及び増産機械の活用等による革新的国産飼料生産・流通・利用技術の実証
スマート技術を利用した画期的畜産技術の実証
林業の自動化・遠隔操作化等に向けたスマート技術の実証
林産物高度利用の社会実装に向けた技術実証
持続可能な養殖業の発展に向けた魚粉代替原料等を用いた養魚飼料等の開発・実証
資源評価・管理から生産・加工・流通に至る革新的スマート水産技術の開発・実証
日本産農林水産物・食品の輸出を加速化する生産・流通システムの開発・実証
穀物の新規需要を創出する製造技術の実証
食品産業において活用するスマート技術の開発・実証
バイオ技術等(フードテック)の実証を通じた新しい食品・飼料の開発・実証
革新的な製造技術等を活用した画期的な動物用ワクチン等の開発・実証 NEWアイコン

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現在、絶賛説明会を実施中ですので、是非、どしどしご参加ください。

公募説明会 会場およびZoomウェビナーのハイブリッド形式で開催します。
日程その他の詳細下記よりご確認ください。
5月10日(金)開催
5月14日(火)開催

下記の点が、評価項目に入っていますので、しっかりとしたビジネスモデル+知財戦略を立案いただくと採択されるうえでかなり有利になると思います。

競争優位性
技術的優位性
・ 保有技術に新規性/先進性/独自性/優位性があり、 他社と比較して競争力が期待できるか。
・ 実証成果を活用したプロダクト/サービスの模倣障 壁を築くための戦略(知財戦略など)が適切に講 じられているか。
・ 技術的な模倣障壁を構築することができている か、もしくは実証を通して構築できる見込みがあ るか。

ビジネスモデルの優位性
・ ビジネスモデルに新規性/独自性/優位性があり、他社と比較して競争力が期待できるかターゲットとする市場において、売上の拡大や収益性の確保、シェアを獲得するための戦略が適切に講じられているか。

注:【ディープテック】は、SK弁理士法人の登録商標です。

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