【知財セミナー】奥野弁理士が、令和5年度 生研支援センター「スタートアップ総合支援プログラム(SBIR)」 第2回セミナー「アグリフード領域における知財戦略」で講師をつとめました。
2023.12.20
奥野 彰彦
奥野弁理士が、2023年12月20日(水) 、令和5年度 生研支援センター「スタートアップ総合支援プログラム(SBIR)」 第2回セミナー「アグリフード領域における知財戦略」で講師をつとめました。
生物系特定産業技術研究支援センター(生研支援センター)は、農林水産・食品分野における社会・政策課題解決に資するシーズの事業化や研究者等の起業、スタートアップの事業拡大等を推進する、スタートアップ総合支援プログラムを令和3年度より開始し、株式会社クニエの原氏、豊橋技術科学大学の髙山教授、Beyond Next Ventures株式会社の有馬氏が、事業化支援を推進するプログラムマネージャーを務めておられます。そして、実は、SKIPの奥野弁理士も、このプログラムの知財戦略のサポーターをしているんですね。
下記のAgriFoodSBIRのウェブサイトの一番下に奥野弁理士が載っております。。。
この度、これまでに採択された課題のうち継続している23の研究課題及び今年度採択された17の研究課題の起業チームを対象に、セミナーが開催されました。
今回のセミナーには、日本を代表する錚々たる農林水産・食品分野のスタートアップの経営者の皆様が集まっておられましたので、その中で奥野の話がどれほど役に立ったのかはよくわかりませんが、みなさん熱心に受講をいただきました。また、セミナー後は、受講生の皆様から、具体的な鋭い質問をいただき、農林水産・食品分野のスタートアップの経営者の皆様の起業にかける熱量と知識欲にはちょっとビビりました。
もっとも、多数の質疑応答に答えていたら、本来のセミナーの終了時間よりもかなり遅くなってしまい、晩ごはんやお風呂に入る時間を過ぎて、夜8時半過ぎまでかかっちゃいました。お腹が減って困っちゃった皆様もいたかもしれないですね。ごめんなさい。。。
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1.講演日時 令和5年12月20日(水)19時15分から20時05分まで(イベントは19時00分から20時05分まで)
2.場 所 オンライン(Zoom)
3.講演内容 「アグリフード領域における知財戦略」
※アグリフードのシーズを有する研究者等に対して、知的財産の基礎や事業化の際に心がけておく点などを講演させていただきました。
4.出席対象 研究課題担当者、ILP、メンター、生研支援センター職員、プログラムマネージャー、支援補佐機関(株式会社クニエ)
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これまでに採択された課題のうち継続している23の研究課題及び今年度採択された17の研究課題の起業チームは下記のとおりです。
いずれも、日本の農林水産・食品分野の未来を担う有望な起業チームの皆様でしたので、少しでも皆様のお役に立てたのであれば嬉しく思います!
(参考)令和5年度 支援対象研究課題一覧
■令和3年度採択 | ||
フェーズ | 課題名 | 研究代表機関 |
1 | 農林業活性化のための未利用系バイオマス資源からのテレフタル酸ならびにポリエステル製造技術の事業化 | 神奈川工科大学 |
1 | 合成生物学による植物由来希少成分の微生物発酵生産 | 石川県立大学 |
1 | 食用および機能性ゼニゴケ品種と栽培システムの開発 | 近畿大学 |
1 | 植物病院の事業化に向けた病害虫雑草診断技術の開発 | 農研機構 |
1 | 微細藻類による水質浄化技術を利用した高付加価値陸上養殖システムの確立 | 長浜バイオ大学 |
2 | 作物生産管理を助ける作物診断プラットフォームの構築 | 名古屋大学 |
2 | エピジェネティクス制御による異常気象対抗型・減肥料栽培法の開発 | アクプランタ株式会社 |
2 | 魚類の機能性腸内細菌群を利用した革新的養殖技術の開発 | ホロバイオ株式会社 |
■令和4年度採択 | ||
フェーズ | 課題名 | 研究代表機関 |
0 | 農作物から蒸散する水をマクロ・リアルタイムに定量するセンサの開発 | 合同会社アキューゼ |
0 | ゼロエミッション農業に向けたGHG削減法コンサルビジネス構築のための基盤となる機器開発 | 農研機構 |
0 | 免疫バイオティクスによるワンヘルスケアフード事業 | 農研機構 |
0 | 生殖幹細胞操作技術を駆使した世界唯一の養殖魚「カイジ」の創出 | 東京海洋大学 |
0 | バイオスティミュラント候補化合物等の探索・評価手法に関する研究 | 横浜国立大学 |
0 | 次世代農業生産技術「Plant Drug Delivery System」の開発 | 九州大学 |
0 | 牛ふんメタン発酵バイオ液肥を利用した拡散駆動型微細藻類リアクターの開発 | 北海道大学 |
0 | 農地への炭素固定と有機栽培可能な農地転換を両立する“高機能バイオ炭”の研究開発 | 株式会社TOWING |
2 | 音響放射センシングで植物体の水分動態を把握する作物栽培ソリューションの事業化 | 埼玉大学 |
2 | スマート農業導入支援サービス | 農研機構 |
2 | セルフケア個別栄養最適化による健康実現ビジネスモデルの構築 | 株式会社ウェルナス |
2 | ジャガイモシストセンチュウ抵抗性トマト品種の作出および騙し討ち農薬製造 | 静岡県立大学 |
2 | メタノール資化性細菌を活用した新規バイオスティミュラント資材の開発 | 株式会社 AGRI SMILE |
2 | 未利用サメ資源と陸上飼育技術に支えられた次世代抗体開発プラットフォームの事業化 | 愛媛大学 |
3 | ロボット漁船実現の為の航行・係船・餌補給モジュールの開発 | 株式会社ロボティクスセーリングラボ |
■令和5年度採択 | ||
フェーズ | 課題名 | 研究代表機関 |
0 | 養殖魚の腸内フローラ改善で魚病ゼロを目指し生産効率の改善に資する低コスト・高機能γ-オリザノールナノ粒子配合飼料の開発 | 株式会社SENTAN Pharma |
0 | 陸上養殖の収益性・環境影響を予測する「養殖支援ソフトウェア;AQSim」の構築 | 北海道大学 |
0 | 分子インプリント高分子固定電極を利用した水産物鮮度・熟成度のモニタリング用ワイヤ型センサの開発 | 芝浦工業大学 |
0 | 農作物の鮮度保持へ向けた生長制御因子ガス徐放固体材料の開発 | 北海道大学 |
0 | 植物への国産ゲノム編集ツールのタンパク直接導入 | プラチナバイオ株式会社 |
0 | ゲノム情報を駆使したイナゴマメ細胞培養による増粘多糖類生産のモデル化 | 宮城大学 |
1 | 高濃度の希釈海水を利用した海水農業技術の確立と循環型食料生産システムの構築 | 株式会社Cultivera |
1 | 米糠由来機能性タンパク質合成系の開発 | NUProtein株式会社 |
1 | ブタのオス産み分け基本技術の開発 | ルラビオ株式会社 |
2 | 産地魚類市場における水産物取引業務を省力化するデジタル化システムの開発 | 鹿児島大学 |
2 | 環境DNA技術に基づいた水産資源・水圏環境モニタリングの全自動装置による省力化 | 海洋研究開発機構 |
2 | 地域未利用資源を有効活用した冷水性高級魚介類を育成するバイオマス飼料の開発 | 北里大学 |
2 | 気候危機・自動化農業に適応する超多収・頑健遺伝子型植物のスマート育種によるプロセスイノベーション | 静岡大学 |
2 | 牡蠣(カキ)養殖生産を向上させる自立型海底水揚水装置SPALOW(Solar-Powered AirLift for Ocean Water):実用化・普及化に向けた改良 | 広島大学 |
2 | 畜産動物の廃棄骨を循環的に利用するリン酸肥料製造法の実用化と生長効果の検証 | 近畿大学 |
3 | コオロギ原料の高機能化による代替タンパク質創出 | 株式会社エコロギー |
3 | カーボンクレジット創出に関わるドローンからの森林資源量解析技術の開発 | DeepForest Technologies 株式会社 |