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中国 特許証の製本ミスが大量発生か・・・と思ったら

2018.08.24

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外国出願を担当していると、毎週のように各国からの特許証を受け取ります。

弊所に届いた特許証は、内容を確認の上、速やかに出願人様に転送されるのですが、
国によって様々なデザインがあり、眺めているだけでなかなか楽しいものです。

さて、特許証のスタイルも、国によって異なります。

表彰状スタイル
日本、韓国、台湾、欧州特許庁(EPO)など
ペラっと1枚に書誌事項が書かれた、シンプルなタイプです。額縁にいれて飾るときには便利。

電子データスタイル
オーストラリア、シンガポールなど
もはや紙の特許証は発行されない国もあります。ペーパーレス社会!

登録公報を製本スタイル
アメリカ、中国など
書誌事項(カバーシート)と登録公報に、表紙をつけて製本したスタイル。
明細書が長文だったり、図面が多かったりすると、1cm以上の厚みになることもあります。

さて、先日、中国の代理人から数件分の特許証が届いたのですが、今までと比較すると明らかに薄い。
表紙はいままでと同じなので、おかしいなと思ってページをめくると、書誌事項(カバーシート)のページだけがペラッと1枚製本されていて、肝心の登録公報が見当たらない。

こ、これは製本ミスでは・・・・??

よくよく現地からのレターを確認すると「登録公報の部分は製本されないことになりました。」との注意書きがありました。確かに、公報電子データは特許庁WEBサイトなどから簡単にダウンロードできるので、輸送費の面からも、その方がありがたいです。

今後、中国の特許証は大幅に薄くなりますが、製本ミスではありませんので驚かないでくださいね。

by kh

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