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【生成AIを活用してPythonのコーディング】SKIP独自の事務開発®部門=【特許事務 兼 プログラマ】が、Microsoft Copilot=生成AIを活用してPythonのコードを書き起こす取組を開始しました。

2024.04.10

SKIP

SKIPでは、PatDataとVBAとSQLサーバーの所内システムを組み合わせることによって、安定性と使いやすさの両立を図っています。これまでは、技術部門のメンバーが中心になって開発を進めていましたが、その問題点としては、技術部門の発想では、事務部門が本当に使いたいものを作ることが困難であるということです。「使う人が、自分が欲しいものを、自分が使いやすいように作る」というのが理想ですが、使う人と作る人が分かれているとこの理想を実現することができません。

そこで、この理想を実現するために、2016年から事務部門を「事務開発®部門」に改称し、VBAやSQLの講義を行ったり、自学自習をしてもらってコーディングを勉強してもらっています。最近は、SKIPのほぼ事務開発部門のほぼ全員がコーディングができる状態です。それによって、普段の業務を行いながら、ミスをしそうな箇所を見つけると、自らコーディングをして警告が出るようにシステム変更を行うことができるようになりました。また、事務と経理と技術の連携も、事務開発メンバーがChatWorkやネットバンキングのAPIなどを用いてコーディングを行うことによって大幅に効率化されています。

弊所のシステムは、誰でもアップデートすることができ、全てのバージョンが自動保存されるようになっています。このため、誰もがシステム開発に参加して、業務効率を高めることができるようになっています。多くの組織では、問題を感じる人と、問題を解決できるスキルを有する人と、システム改良の許可を出す人が分かれているので、システムの改良がほとんどなされず、使いにくいシステムが長く使われると思います。弊所では、問題を感じる人と問題を解決できるスキルを有する人とを一致させ、かつ、決裁なしでシステム改良を行うことができるようになっていますので、使いにくい箇所がその日のうちに改良されています。

そして、このたび、SKIP独自の事務開発®部門=【特許事務 兼 プログラマ】をさらに進化させるために、Pythonの共同開発環境を構築いたしました。

具体的には、

●Python

●Visual Studio Code

●Git(バージョン管理ソフト)

●Azure DevOps

の4つのツールをうまく組み合わせて、Pythonの共同開発環境を準備しました。

また、事務開発®のメンバーが、Pythonの共同開発環境をうまく使いこなせるように親切かつわかりやすいマニュアルを用意いたしました。

しかし、これまで、SKIPの事務開発®のメンバーの多くは、VBAとSQLを中心にコーディングをしてきましたので、Pythonを習得するには、ある程度の勉強をしてもらう必要があります。もちろん、SKIPとしても、そのために必要な教科書の購入費用を負担したり、業務時間内にPythonの勉強をしてもOKにしたりして、事務開発®のメンバーが少ない負担でPythonを習得してもらえるように支援はしています。それでも、やっぱり、新しいプログラミング言語を学ぶのって大変ですよね。。。

そこで、SKIPの事務開発®では、Microsoft Copilot=生成AIを活用して、Pythonによるコーディングを行う取り組みを始めています。例えば、既存のVBAのコードの意味がわからない場合には、Microsoft Copilotに「何をしているか教えてください。」と聞いて内容を教えてもらって、意味を理解するようにすると楽ちんですよね。

例えば、下記の解説について、SKIPの所内で動いているVBAコード(守秘義務のある情報を含まないことを確認済み)を入力して解説をしてもらいましたが、Microsoft Copilotの回答は大きく間違ってはいない気がします。

このようにすれば、まだVBAやSQLなどの初学者であっても、教科書やオンラインの解説記事なども参照しながらMicrosoft Copilotを家庭教師のように使いながら、既存のコードを読み解くことが可能になります。

また、既存のVBAのコードをPythonに置換する、いわゆるリファクタリングを行う際にもMicrosoft Copilotは役に立ちます。

例えば、下記のように、SKIPの所内で動いているVBAコード(守秘義務のある情報を含まないことを確認済み)を入力してPythonに書き換えてもらいましたが、Microsoft Copilotの出力してきたPythonのコードは大きく間違ってはいない気がします(ただし、動作確認まではしていません)。

上記のようにして、今後、SKIPの事務開発®のメンバーでには、教科書やオンラインの解説記事なども参照しながらMicrosoft Copilotを家庭教師のように使いながら、自分のやりたい機能を実現するためのPythonのコードを書いてもらえるようにどんどんスキルを磨いて貰う予定です。

このように、Microsoft Copilotは、VBA等のコードを貼り付けて「何をしているか教えてください。」と聞くと、ステップごとに何をしているかを言語化してくれて便利です。また、VBAのコードをPythonなどに書き換える際にも役に立ちます。

なお、コードについて教えてもらう場合は、「より厳密に」を選択するのが良さそうです。

ただし、VBAコードの中には個人情報やトークンが含まれていることがあり、情報が流出する可能性がゼロではないので、機密情報が入ったコードについては気をつけて聞くようにする必要があるので、その点については注意してくださいね。

こんな感じで、SKIPでは、SKIP独自の事務開発®部門=【特許事務 兼 プログラマ】が、Microsoft Copilot=生成AIを活用してVBAをPythonに置換えていき、どんどん業務の効率化を進めていきます!

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SKIPでは、弁理士・特許技術者だけでなく、特許事務についても、ご自宅からリモートワークで働けます(オフィスには週に1回程度出てくればOK) ので、子育て中のワーク・ライフ・バランスを重視した働き方をしたい方や、関東圏内ではあるものの東京都心までは少しい遠い場所にある郊外から働きたい方など大歓迎です。

もっとも、現在、SKIPは、2023年にアソシエイト弁理士・特許技術者の平均年収約1285万円、特許事務の平均年収約723万円を達成しており、かなりの人手不足の状況にありますが、現在のところは、上記のような事務開発®による効率化の取り組みのおかげもあって、少数精鋭の事務開発®のメンバーで業務が十分に回っている状況です(そして、効率化で浮いた時間を活用して、Pythonなどのプログラミングの勉強をしてもらったり、業務ワークフローの見直しをしてもらったりしていますので、どんどん加速度的に効率化が進んで止まらない状況になっております)。そのため、現時点では、追加で事務開発®の人材を採用する予定はありません。

次の事務開発®の人材採用は、おそらく、2025年の年初以降になると思います。そのため、もしも、SKIPに入所したいな!という方がおられたら、誠に申し訳有りませんが、来年の年明けまでお待ち下さいね!

SKIPの採用情報はこちらでご確認ください。

注:事務開発®は、SK弁理士法人の登録商標です。

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