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欧州は同一カテゴリーに2つの独立項は原則禁止 規則43

2016.07.18

伊藤 寛之

欧州では、EPC規則43(2)で以下のように規定されていて、以下の(a) -(c)の何れかの関係を満たす場合にのみ、同一カテゴリーに複数の独立項を含めることが認められています。
言い換えると、EPでは、同一カテゴリーに独立項は原則1つであり、例外的な場合にのみ、複数の独立項を含めることができます。

Rule 43(2)
Without prejudice to Article 82, a European patent application may contain more than one independent claim in the same category (product, process, apparatus or use) only if the subject-matter of the application involves one of the following:
(a) a plurality of interrelated products,
(b) different uses of a product or apparatus,
(c) alternative solutions to a particular problem, where it is inappropriate to cover these alternatives by a single claim.

(2) 第 82 条を損なうことなく,欧州特許出願は,同一範疇(製品,方法,装置又は用途)に属する 2 以上の独立クレームを含むことができる,ただし出願の主題が次の項目の 1 に係わっている場合に限る。
(a) 相互に関連する複数の製品
(b) 製品又は装置の異なる用途
(c) 特定の問題についての代替的解決法。ただし,これらの代替的解決法を単一のクレームに包含させることが適切でない場合に限る。


この規定に違反すると、以下の規則62aの通知がなされ、どの独立項について調査を行うべきかの選択が要求されます。
Rule 62a Applications containing a plurality of independent claims
(1)If the European Patent Office considers that the claims as filed do not comply with Rule 43, paragraph 2, it shall invite the applicant to indicate, within a period of two months, the claims complying with Rule 43, paragraph 2, on the basis of which the search is to be carried out. If the applicant fails to provide such an indication in due time, the search shall be carried out on the basis of the first claim in each category.
(2)The Examining Division shall invite the applicant to restrict the claims to the subject-matter searched unless it finds that the objection under paragraph 1 was not justified.

規則 62a 複数の独立クレームを含む出願
(1) 欧州特許庁は,提出されたクレームが規則 43(2)の規定を満たさないとみなす場合は,規則 43(2)の規定を満たすクレームを 2 月以内に表示するよう出願人に通知し,それに基づいて調査が行われる。出願人が期限内にそのような表示を提供しない場合は,調査は各々の分野の最初のクレームに基づいて行われる。
(2) 審査部は,(1)に基づく通知が理由のないものと判断しない限り,調査する主題のクレームを制限するよう出願人に求める。

上記の規則62aの通知を受け取った場合、複数の独立項が上記(a)~(c)の何れかに該当している点を主張して反論することになります。最も使いやすいのは、上記(c)だと思います。課題は共通しているが、1つの独立校で記載しにくいために、複数の独立項を記載している場合には有効です。