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イタリア直接出願メモ

2013.02.26

伊藤 寛之

イタリアでのみ権利化が必要な場合があります。
イタリアは、PCTから直接移行することができず、必ずEP経由で入る必要があります。そして、ロンドン協定に加盟していませんので、EPで特許になった後、全文の翻訳文が必要になります。
このルートで権利化すると、非常に高額なEPの庁費用を支払った上で、イタリア語への翻訳費用も必要になります。
そこで、イタリア以外の国での権利化が必要ない場合には、イタリアに直接出願をするのが有効です。イタリアは、外国優先権主張するものについては、無審査登録されますので、EPの審査請求料のような高額な庁費用が不要です。
代理人費用と庁費用を合わせて1000ユーロ程度以下になりますので、かなりの費用節減が可能です。
最大の問題は、日→イタリア語の翻訳です。英→イタリア語に比べて、訳者の数が圧倒的に少ないので、どうしても品質・価格の面で不利になってしまいます。
なお、イタリアは、日本語出願が可能で、イタリア語の翻訳文を出願から2ヶ月以内に提出することができます。
POAと優先権証明書も2ヶ月以内に提出可能です。
POAと優先権証明書は、スキャンしたものでOKです。

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