UAE(アラブ首長国連邦)への出願(POA、譲渡証、登記簿謄本の認証に多額の費用がかかる)では、多額の費用がかかることを書きましたが、
手続きもめっちゃ大変です。提出期限は、出願から90日以内です。
手順は、以下の通りです。
(1)書類の準備
POA・譲渡証は、英文で作成します。署名部分以外は全てタイプ打ちにする必要があります。日付もタイプ打ちです。
・POAに社長のサインをもらう。
・譲渡証に発明者全員のサインをもらう
・登記簿謄本(履歴事項全部証明書)を入手する(2通、UAE提出用、公証人提出用)
・公証をとるための委任状に法人の実印を押したものと、法人の印鑑証明。
・発明者全員について、公証をとるための委任状に発明者の実印を押した物と、各人の印鑑証明。
・公証を取るための委任状は、出願が複数の場合でも、一人につき一枚でOKです。
・複数の出願がある場合、POAと登記簿謄本の認証は1つでOKです。譲渡証は出願毎に作成する必要があります。
(2)登記簿謄本の翻訳の準備
・UAEの認証は英語のみなので、登記簿謄本の翻訳が必要です。
・翻訳は、専門の会社に依頼するのがいいと思います。1万円ほどです。ソリュテックを使いましたが、なかなかいい感じでした。
・翻訳者による宣誓書(翻訳が正しいことの宣誓)と、公証を取るための委任状をもらう必要があります。委任状には、翻訳者の実印と、印鑑証明が必要になります。
・ソリュテックだと、登記簿謄本の取り寄せから公報取り付けまで、全部やってくれるサービスもあります。
(3)公証人役場での公証取得
・公証人役場で、公証人・法務局・外務省の公証をもらいます。東京以外の公証人役場の場合は、法務局・外務省の公報は別の場所で別途もらう必要があるようです。
・必要書類が全て揃っていれば、1時間ほどでやってくれ、1件1万円ほどです。
・登記簿謄本の翻訳文書に代理人が公証を取付る方法
(4)UAE領事館で領事の認証を受ける。
・渋谷にあります。アラブ首長国連邦領事館の詳細な情報
・1件12万円します。
・申請には、原本とコピーを一部添付します。
・申請すると、振込み用紙を渡されるので、それに記載された口座に支払います。
・最短の場合、翌々日の午後にできあがります。
(5)UAEに送る
・ちゃんと着くのかなぁ。どっかに行ってしまったら、数十万円の損失なので、心配です。FedExでも使おうかと思案中。