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タイムマシン知財経営

タイムマシン知財経営 タイムマシン知財経営®とは、シリコンバレー(IT)、ボストン(バイオ)、深セン(ハードウェア)などで流行っている新しいビジネスの特許ポートフォリオを分析して、その特許ポートフォリオを回避しながら、日本で似たようなビジネスを立ち上げて、さらにその回避設計についてあわよくば自社独自の特許出願をして、国内マーケットを他社よりも先に抑えてしまうという経営戦略です。

海外と日本の間には情報の差があり、数年のタイムラグが存在します。海外の最先端事業を模倣し、日本で知的財産権の侵害にならないように展開することで、まるで未来から事業アイデアを持ち込んだように、事業立上の段階におけるユーザの課題やその課題を解決するための手段の探索コストを抑制しながら、日本向けに製品やサービスをローカライズする形で高い確率で成功を目指すことができるため、この名前が付けられました。

タイムマシン知財経営®の主なスキームは、「海外で成功している事業モデルを、知的財産権の侵害にならないようにしながら創造的に模倣し、日本の顧客に合わせてローカライズする」というちょびっとずるいやりかたです。
新規事業の難しさ 大企業が新規事業を立ち上げるとき、あるいは、スタートアップ企業が新規事業にチャレンジするとき、その新規事業を成功させるのは、非常に難しいものです。

なぜなら、仮に新しい画期的な事業を企画したとしても、その後のニーズの検証段階で、実はその新規事業にニーズ自体が無いことが判明することがあります。このような状況になると、それまでに事業の企画や検証に要した時間と予算が無駄になってしまいます。

また、その新規事業に対するニーズがあることが確認できたとしても、そのニーズを解決するための手段を生み出せないこともあります。つまり、そのニーズに応えるための具体的な製品やサービスを、きちんと採算が取れる形で設計できずに失敗することもよくあります。

そして、うまく新規事業のニーズを掴んで、そのニーズを解決するための手段を生み出せたとしても、その製品またはサービスをリリースした後に、ライバル企業から知的財産権の侵害を理由に警告状を受けたり、特許侵害訴訟を提訴されたりして、結局は販売中止に追い込まれることもあります。

このように、新規事業を立ち上げるには、ユーザの課題の有無、その課題の解決手段の成否、知財侵害の問題などを乗り越えなければいけないわけです。新規事業の立ち上げが、非常にリスクの大きいプロジェクトであると言われる理由は、大きくこの3つの問題に集約されます。
成功事例のローカライズ SKIPのタイムマシン知財経営®は、ユーザの課題の有無、その課題の解決手段の成否、知財侵害の問題などを乗り越えることを目的としています。

すなわち、タイムマシン知財経営®は、シリコンバレー(IT)、ボストン(バイオ)、深セン(ハードウェア)などにおいてすでに成功しているスタートアップについてのデータベースから、御社の方針・戦略に沿ったビジネスモデルまたは技術シーズを抽出して、そのビジネスモデルまたは技術シーズを、知的財産権の侵害にならないようにしながら、うまく日本にローカライズするための知財コンサルティングのサービスです。

タイムマシン知財経営®では、まずは、Crunchbaseなどの海外のスタートアップデータベースから、御社の方針・戦略に合ったビジネスモデルまたは技術シーズを選定します。そして、そのビジネスモデルまたは技術シーズに関して、日本国内での特許調査を行い、知的財産権の侵害リスクを回避するための設計を検討します。さらに、日本市場や御社のニーズに合わせてローカライズし、成功確率の高いビジネスモデルまたは技術シーズを提案します。

さらに、このようにローカライズされた新規事業のビジネスモデルまたは技術シーズに対して、自社独自の特許出願をして、日本の市場でそのビジネスモデルまたは技術シーズの独占を目指すことも可能です。このような戦略により、御社の新規事業の成功をサポートします。
3つのコアサービス このSKIP独自のタイムマシン知財経営®を支える3つのコアサービスが、WHITE IP HACKER®、バリューアップセット®、トコトン®ヒアリングです。

まずは、御社が目をつけた海外で実績のあるビジネスモデルまたは技術シーズについて、White IP Hacker®による、特許ポートフォリオの分析+特許ポートフォリオの回避設計のアドバイスをさせていただきます。

このWhite IP Hacker®のサービスにあたっては、トコトン®ヒアリング+バリューアップセット®の形で知財コンサルティング+FTO調査+特許出願+商標出願をオトクな料金体系で提供させていただきます。

まずは、御社が目をつけた海外で実績のあるビジネスモデルまたは技術シーズを日本向けにローカライズするためにはどうすればよいか、何度も面談をさせていただいてトコトン®ヒアリングさせていただき、御社のユーザのニーズを解像度高く深掘りしていきます。SKIPの弁理士・特許技術者は、根気強いので、何度でも面談をよろこんでさせて頂きますよ。

そして、御社のユーザのニーズを解決するための解決手段となる製品またはサービスを、FTO調査(Freedom to Operate調査)で明らかになった他社の特許ポートフォリオの侵害を回避しながら設計するためのお手伝いをさせていただきます。このFTO調査と侵害回避設計が、一番工数がかかる大変な作業になりますね。どうすれば、他社の特許ポートフォリオを回避しながら、ユーザのニーズを満たすか、何度も何度も面談を重ねて解決策を生み出していきます。

その結果、生まれた回避設計は、それ自体が技術的な工夫の集結であり、全く狙っていなかったにも関わらず特許性を有している場合もあります。その場合には、もちろん、その特許性を有する回避設計について、特許出願を行うことになります。この場合、すでに、FTO調査+回避設計の検討の際に、トコトン、その技術内容を検討していますので、非常に効率よく高品質な特許出願を行うことができます。

なお、この回避設計について特許出願をしておくと、他社の特許ポートフォリオに空いた穴を埋めることにもなります。そのため、その新しい製品またはサービスについて、他社の特許ポートフォリオにコバンザメする形で、サードパーティーによる新規参入をブロックすることができることにもなります。また、その際に、その新しい製品またはサービスについて、商標の出願もあわせて行うことが多いです。

このように、SKIPでは、WHITE IP HACKER®、バリューアップセット®、トコトン®ヒアリングの3つのコアサービスをうまく組み合わせることによって、SKIP独自のタイムマシン知財経営®のサービスをクライアントに提供しています。
成功事例 中堅IT企業のクライアント

SKIPのクライアントである中堅IT企業が、アメリカのシリコンバレーで流行している新しいウェブサービスを提供しているIT系スタートアップ(ユニコーン)が、まだ日本には本格進出しておらず、日本語対応も行っていないことを奇貨として、そのユニコーンが日本に本格進出する前に日本市場を押さえてしまうことを目的として、日本でのローカライズを検討しました。

まずは、SKIPにて、中堅IT企業のクライアントが、すでに別の分野で日本国内でトップクラスのシェアを確保している既存の自社ウェブサービスに、そのユニコーンが提供している新しいウェブサービスと同様の機能をどのような形で組み込みたいのか、トコトン・ヒアリングをさせていただきました。

その上で、そのアメリカのシリコンバレーのユニコーンの日本における特許ポートフォリオについて、FTO調査を行いました。すると、そのユニコーン以外にも、日本国内のいくつかのスタートアップが、同様の機能を有するサービスのビジネスモデル特許出願をかなりたくさん出願していることに気づきました。

そこで、そのユニコーンと、日本国内の複数のスタートアップの特許ポートフォリオをなんとかしてかいくぐるための回避設計案を、クライアント企業のソフトウェアエンジニアと一緒に、トコトン・ヒアリングをさせていただきました。しばらくして、うまく特許ポートフォリオを回避しながら、そのユニコーンのサービスと同等またはそれ以上の品質の機能を提供できる設計を見出しました。

その後、実際にその設計に基づいて、クローズド・ベータ版を開発してもらい、SKIPの弁理士・特許技術者が、テストユーザとしてその新サービスを使ってみて、使い勝手についてフィードバックするだけでなく、そのクローズド・ベータ版が他社の特許ポートフォリオをきちんと回避できているか確認を行いました。

すると、クローズド・ベータ版は、無事に他社の特許ポートフォリオをきちんと回避できていたので、その回避設計案について、ビジネスモデル特許出願をすることにしました。なぜなら、その回避設計案自体に新規性・進歩性などの特許性があることが判明したからです。もちろん、実際の回避設計案を少し抽象化して、権利範囲を広げる形で特許出願をすることにしました。特許性のある要素技術は、複数あったので、それに応じて複数のビジネスモデル特許出願をしました。

その後、使い勝手についてのフィードバックをもとに開発された、オープン・ベータ版についても、テストユーザとしてその新サービスを使ってみて、SKIPのクライアントなどに、その新サービスをおすすめして、初期ユーザを増やすお手伝いもさせていただきました。これらの初期ユーザからは、多くのフィードバックをもらうことができ、オープンベータ版を製品版1.0にする過程で、かなりの機能の改良を行うことができました。

その後も、他社の特許ポートフォリオのウォッチングを継続して、他者が新しい特許出願をしてきたら、すぐにその特許の分析を行って、必要があれば、製品版1.0を2.0にメジャーアップデートするタイミングで、その特許に引っかからないように回避設計案をクライアントのソフトウェアエンジニアと一緒にトコトン・ヒアリングして検討しました。その過程でも、やはり、複数の新しい自社のビジネスモデル特許を生み出すことができました。

その結果、いつの間にやら、クライアント企業の自社サービスは、そのアメリカのシリコンバレーのユニコーンのサービスとはかなり異なるビジネスモデル+ユーザインターフェース+アルゴリズムになってしまいました。最初は、一種のモノマネ?に近い形で始めたサービスが、独自の進化を遂げたわけですね。まさに、有名な経営学者のドラッカーが言うところのいわゆるイノベーション+イミテーションの合わせ技である【創造的模倣戦略】の実践に成功したわけです。

このクライアント企業は、現在、黒字化にも成功して、急成長を遂げており、上場も間近の状態です。まさに、タイムマシン知財経営®による大成功したケーススタディではないかな?と、SKIPでは考えています。
タイムマシン知財経営ならSKIPにおまかせ タイムマシン知財経営®に成功すれば、海外で成功している事業モデルを、知的財産権の侵害にならないようにしながら創造的に模倣し、日本の顧客に合わせてローカライズすることができます。

タイムマシン知財経営®は、ユーザの課題の有無、その課題の解決手段の成否、知財侵害の問題などを乗り越えて、少ないリスクで確実に新規事業を立ち上げるための経営戦略として注目されています。ぜひ、企業の新規事業の開発担当者や、知財部門の特許担当者の方々は、このタイムマシン知財経営の戦略を理解し、海外の成功事例を日本でいち早くローカライズして新規事業を立ち上げるために活用してみてください。

SKIPでは、これまでに、多くの大企業、中小企業、スタートアップ企業、大学発ベンチャーなどに知財コンサルティングを行った経験があり、クライアントの中堅IT企業に、アメリカのシリコンバレーで流行している新しいウェブサービスをいち早く日本でローカライズして提供することに成功してもらった経験もあります。具体的なタイムマシン知財経営®の戦略を知りたい場合には、ご遠慮なく、SKIPにご相談ください!

注:タイムマシン知財経営、WHITE IP HACKER、バリューアップセット、トコトンは、SK弁理士法人の登録商標です。